読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

"いい投資"探検日誌 from 新所沢

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています

資産運用Fintech勉強会「世界の成長を取り込む投資術」でコモンズ投信とクラウドクレジットのお話を聞きました

6月22日に資産運用Fintech勉強会「世界の成長を取り込む投資術」というセミナーに参加しました。コモンズ投信とクラウドクレジットという投資信託とソーシャルレンディングの組み合わせに興味を持ったのがきっかけです。

日本企業を通じて世界の成長を取り込もうというコモンズ投信と日本に余っている資金を新興国の中小企業に貸付することで世界の成長を取り込もうというクラウドクレジット。アプローチは異なりますが、どちらも日本にいながらにして世界の成長を取り込むことの出来る方法です。

世界の長期投資家が中国の様々なリスクを警戒して日本企業を通じて中国の成長を取り込もうとしている、ソーシャルレンディングをポートフォリオの一部として(国内債券への投資のオルタナティブとして)使って欲しいという話が参考になりました。

世界の成長を取り込む投資術(コモンズ投信)

 

f:id:m-at:20160622190353j:plain

コモンズ投信株式会社 代表取締役社長兼CIO 伊井哲朗さん

増え続ける世界の人口

経済の見通しはあまり当たらないと言われていますが、数ある統計データの中で当たると言われているのが人口推計。世界の人口推計を見るとずっと右肩上がりで来ていて、こういう金融商品があったらいいと思うが、それに近いのが世界の名目GDP。衣食住を必要とする人が増えるということは経済が拡大するという事。

拡大する世界経済の成長に乗る

2010〜2020年にかけて13億人の中間層が誕生すると言われていますが、そのうち10億人はアジアにいる。世界の人口が増えていく中でアジアは特に大きなマーケット。

世界の成長を家計に取り込む方法として世界株式のインデックスファンドに投資するという方法や自国の優れた企業が世界で稼いだものを取り込むという方法がある。

世界の成長を取り込む例

例えばスイスに住む人がネスレに投資したとする。ネスレの海外売上比率は99%で利益もほとんどが海外から上げている。そうするとスイスに住んでいながらにして世界の成長を家計に取り込むことができる。

日本の企業ではユニ・チャーム。人口減少に向かう国内でのシェア争いから世界に目を向けて成長し続けている。ベビーケア、フェミニンケア、ヘルスケア分野でアジア1位、世界でも3位。

日本企業への投資を通じて世界経済の成長を取り込む

コモンズのファンドは長期で投資できる会社を選んでいる。色んなステークホルダーにとって良い会社を選んでいて、投資先の2/3は海外売り上げ50%以上の会社。

30年後の姿は企業の中の人であってもわからないものだが、コモンズ投信では競争力の源泉を調べている。何が起こっても乗り越えられる力を見極めている。

世界の成長を取り込む投資術(クラウドクレジット)

 

f:id:m-at:20160622193722j:plain

クラウドクレジット株式会社 代表取締役 杉山智弘さん

少子高齢化が進む日本で起こること

日本の少子高齢化で生産年齢人口はこれから激減するのがわかっている。そうすると日本で資金需給が崩れてしまう。資金(預金)はあるのに貸付先が足りなくなる。

貸付の世界では預貸率が低いと言われているが、現実には貸せる企業には様々な貸してが殺到する。すると金利の低さが競争力という事になり、結果的に銀行の利ざやは減ってしまう。

一方で新興国など海外に投資する人は増えている。

新興国の中小企業へ投資する際の注意

新興国の中小企業にはガバナンスの問題がある。チリでは上位20%の企業のROEは約100%だが、それは何もないスラムのようなところに資金を持った人が店を作ると辺りからお客さんが殺到して儲かるから。ただ、簡単なビジネスなので儲かるとわかると資金のあるライバルが次々と出店してきて、いずれROEは下がっていくという繰り返し。

高いROEなので株式に投資したらいいと思うかもしれないが株式は思うように値上がりしない。なぜなら儲けたお金は家族や親戚で分け合い、株主にお金を残すという発想に欠けるから。コーポレートガバナンスに関する認識がまだ薄い。

新興国の中小企業へ貸付という選択肢

新興国の中小企業への貸付は高いROEに直接資金を提供することは出来ないが、貸したお金は返してもらうという意味でシンプルな仕組み。

世界にはあるハイリスクセクターが日本には存在していない。ポートフォリオにおける国内債券のオルタナティブとして使って欲しい。

 

パネルディスカッション

f:id:m-at:20160622194127j:plain

新興国で稼ぐのは地元の会社というだけでなく、先進国の会社が新興国に進出して高いROEを出しているというケースもあります。(杉山)

世界の長期投資ファンドは中国の成長を日本株で取り込もうとしている。中国は法律や税制がどう変わるかわからないし決算数字も信用できないが、日本の会社で中国で稼いでいる会社の方が数字も国も信用できて割安だから。(伊井)

昨年のチャイナショックで中国株は売却が禁止されたけれども日本株ならそういう事はなかった。(伊井)

新興国の株式市場は業種が偏っていて金融やインフラなど地場産業しか上場していない事が多く、その国の経済の姿を現していない事に注意が必要です。(杉山)

中国は二面性があり、闇の部分では4割のレンディングは詐欺と言われていたが、規模が大きくなったところで規制を強化して黒い部分を追い出し、残った白いところだけでも今やレンディングの世界で一番の規模になっている。(杉山)

日本のこれからの成長エンジンとしてビックデータや人工知能へアンテナを張っている。日本の製造業の現場では製造機械がネットに繋がることで学習し、賢くなるという強さを持っている。(伊井)