大籔さんが経営しているエイトワンという会社、今治タオルの「伊織」やみかんジュースの「10」、道後にあるビジネスホテル「道後やや」など愛媛に旅行に行った時に利用していたお店の経営母体だったんです。雰囲気が似てるなとは思ってましたが同じ会社が経営してたんですね。
藤野英人さんが地方でリスクを取って様々な業種で事業をしている経営者をヤンキーの虎と表現していますが、大藪さんもその一人に数えられると思います。
普通の経営者とは違って大学時代はパチンコで稼ぎ、その後株式投資で稼ぎ、その後に実業界に進出しています。更に面白いのは経営をしながら再び投資家としても復帰するところです。経営者でもあり、投資家でもある。とても興味深い人です。
みかんジュースの10に昨年初めて行った時、蜜柑ヌーヴォー2015が発売されていたので思わず買ってしまい、デザインって大事だなとつくづく思いました。
愛媛の眠っていた価値を磨き上げて商売にするセンスは素晴らしいものがありますし、今後も楽しみな会社だと思いました。
山崎元さんと岩城みずほさんの共著「そこ、ハッキリ答えてください! 「お金」の考え方 このままでいいのか心配です。」を読みました。
お金の考え方について男女の価値観の違いも含めて赤裸々に書かれていて読み物としても面白く、一気に読み終えました。
客観的視点を持ち、合理的な答えを歯に衣着せぬ言い方ですぱっと著書に書く山崎さんですが、読む人によっては身も蓋もないと感じるところもあったと思います。そこが女性読者が少なかった理由だと思うのですが、今回は岩城みずほさんと共著というか対談形式で進めることでいつもの山崎節にプラスして日頃から相談業をしている岩城さんが現実的な解を導き出しています。
これによって合理的な答えを求める人も現実的な答えを求める人も両方に対して響く答えが提示出来たんじゃ無いかと思いました。
一つ気になったのは山崎さんが想定している投資と資産形成層が毎月の給料から積み上げていく投資は違うんじゃないかという点です。ドル・コスト平均法についての意見や趣味としての投資は大いにやって欲しいという言葉などを読んでいるとそのように感じました。
ちなみに「宗教としての長期投資」は卒業した方がいいというのには私も同意します。
きちんと自分で考え、判断した上で投資して欲しいんです。
FPって色んな事を相談されるんだなとその範囲の広さにも驚きました。とても面白かったので続編、もしくはどこかの雑誌で連載してくれるといいなと思います。
そこ、ハッキリ答えてください! 「お金」の考え方 このままでいいのか心配です。
著者の田村さんから献本いただきました。ありがとうございます！
来年1月の個人型確定拠出年金(iDeCo)制度改革に伴い、確定拠出年金の分野はちょっとした出版ラッシュを迎えています。そんな中、日経文庫から日経編集委員の田村さんも確定拠出年金に関する本を出されました。
