いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。週末は一口馬主を楽しんでます。

2025年6月の結い2101 4社の全売却を発表

結い2101の月次レポート「結いだより 第184号」を読みました。
今月は全売却が4社発表されるなど、大きなトピックがありました。

いい会社訪問記

2024年11月に熊本県にある堀場製作所グループの堀場エステック阿蘇工場と、平田機工の七城工場・熊本東工場を訪問した様子が紹介されています。

 

堀場エステックは、流体(ガス・液体)の質量流量計測・制御技術のトップランナーであり、半導体製造工程で重要な世界シェアトップの「マスフローコントローラー(MFC)」を主力製品としています。製造現場では温度・圧力・流量の微細な条件制御に絶え間ない工夫がなされ、検査工程では最先端技術とアナログな手法を融合させることで「正確さ」を追求している点が特筆されます。2016年の熊本地震で大きな被害を受けながらも、社員が一丸となって災害に強い工場へと再生した経験も紹介されており、ヒューマンエラー削減や作業者の動線を重視するなど、現場目線の工夫と人の手による品質保持の重要性が強調されています。
堀場製作所の投資テーマは「」です。


続いて紹介された平田機工は、EV(電気自動車)向けの組立ライン設計が進行中でした。七城工場は物流倉庫を転用した施設で、最長600メートルの長大な生産ラインを構築できるスケール感と、それを実現する厳密な製造工程管理の技術力が筆者を驚かせました。新技術の導入にも積極的で、設計部門と製造部門が密に連携し、細部にまで精魂を込める姿勢が「神は細部に宿る」という言葉と重なると述べられています。
平田機工の投資テーマは「共生」です。


ファンドマネージャーの野田さんは、両社に共通して「派手さはないが、確かな技術とそれを支える人が信頼を積み重ねている」と言っていました。

保有株式の全売却について

「結い2101」は、「いい会社」の状態を維持・向上できているかを「社会価値」「個性価値」「持続的価値」の3つの価値基準に沿って継続的にフォローアップしています。
今回、継続的なフォローアップと対話の結果、「いい会社」として保有を継続することが難しいと判断された4社の保有株式の全売却が発表されました。

ほぼ日のように個人的にも応援している会社が含まれているのは残念ですが、いい会社がいい会社であり続ける限り応援し続けるというのを厳密に適用した結果の判断だと思います。今回はたまたま全売却完了のタイミングが重なったという事ですが、運用ルールの変更もあったり運用の現場でも変化し続けているのが感じられる昨今です。


島精機製作所(投資テーマ「匠」):アパレル業界の構造変化への対応の遅れ、顧客ニーズに合った製品開発の遅れ、市場シェアの低下などにより、「匠」としての価値が低下したため。


リブセンス(投資テーマ「人」):成功報酬型サービスのパイオニアとしての競争力が失われ、新たな事業領域でのサービス利用者が限定的で社会課題を解決しているとは言えない状況にあるため。


ほぼ日(投資テーマ「人」):「ほぼ日手帳」への収益依存が継続し、新たな商品やコンテンツを社会に広めるための経営資源が限られ、将来的な提供価値の拡大が見通しにくいと判断されたため。


MS&Consulting(投資テーマ「人」):主力のMSR(覆面調査)事業の長期低迷や、補助金・助成金関連コンサルティング事業の拡大により、当初評価していた「消費者の満足度向上による豊かな心の輪を広げる」という社会価値からの乖離が生じているため。

 

2025年6月時点の運用成績

1カ月 1.8%
1年 -1.6%
3年 9.8%
10年 29.6%
設定来 122.1%


ファンドの状況

純資産総額 461億円
組入数 72社(前月比▲4社)


組入上位10社

  1. サイボウズ
  2. ナガイレーベン
  3. 浜松ホトニクス
  4. 堀場製作所
  5. 東京応化工業
  6. リオン
  7. オイシックス・ラ・大地
  8. 竹内製作所
  9. 三浦工業
  10. 物語コーポレーション

非上場の投資先IKEUCHI ORGANICの社債が満期を迎えましたが、同額の新発債を引き受けたそうです。IKEUCHI ORGANICは大好きな会社なので、結い2101を通じた関係性が継続されて良かったです。