茶の文化館で開催された「最高級八女伝統本玉露を味わう茶席」に行ってきました。
こちらの茶席は全国茶品評会玉露の部で八女市星野村の茶農家が最高峰とされる農林水産大臣賞を受賞、そして24年連続で八女市が産地賞を受賞したことを記念して開催されたものです。なかなか手に入れることの出来ない品評会出品茶を味わうことが出来るという事で出掛けてきました。
最初にこちらをそのまま食べてみたのですが、全く苦みが無く、旨味だけ口の中に拡がるお茶の旨味味スナックのような食感でした。
今回の茶席に出されたのは過去に3度日本一に選ばれたレジェンド宮原義昭さんの品評会出品茶(八女伝統本玉露)です。出品茶は外観、水色、香気、滋味の4つを審査されるため、見た目にも美しいものになるそうです。
残念なことに今回の茶席の数日前に宮原義昭さんは亡くなられたという事で、宮原義昭さん名義での出品茶は今年で最後だそうです。そんな貴重なお茶をいただけるなんて、身が引き締まります。畑はご家族の方が継いでおられるので来年からはご家族の名前で出品されることになると思います。
お茶は茶皿と呼ばれるお皿に茶葉とお湯を注いでいただくスタイルでした。茶皿というものを初めて見ましたが、一人分の場合は茶皿が淹れやすいようです。直角まで傾けても全然茶葉が落ちてこないのが不思議でした。
こちらが出品茶の八女伝統本玉露。色味はうっすらとしかついていませんが、すっきりとした雑味の無い旨味が拡がります。
通常の玉露ですと、二煎目、三煎目と進む度にお茶の苦みが出てくるのですが出品茶は五煎目でも苦みはほぼ感じないくらいでした。伝統本玉露でもすごい!と感動するのに出品茶、それも福岡県の品評会で一番の農林水産大臣賞に選ばれた今回のお茶はとてつもないです。
お茶がすごいのでお茶菓子も最初からではなく、途中から出てきました。
茶の文化館30周年を記念した花束の形をした生菓子がかわいかったです。
品評会出品茶、なかなか市場に出回らないので茶の文化館でも全国茶品評会で最高峰とされる一等一席に選ばれた記念で茶席を開きたくても茶葉の入手に相当苦労されているそうです。
今回の茶葉は100g5万円!の茶葉だそうで、値段にも驚きましたがお金を出せば買えるというものでも無いことに驚きました。
八女に友人が来ると八女伝統本玉露を飲んでもらっているのですが、12月に来ると更に貴重なお茶が飲めますよ。