ベイリー・ギフォードインパクト投資ファンドの2021年12月の月次レポートが公開されたのでチェックしました。
騰落率(1ヶ月):-2.8%(参考指数:3.7%)
騰落率(1年):21.0%(参考指数:32.4%)
現金等比率:0.7%
組入銘柄数:35社
※参考指数はMSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(配当込み・円ベース)
このファンドは医療・生活の質向上、平等な社会・教育の実現、環境・資源の保護、貧困層の課題解決をテーマに社会的インパクトと経済的なリターンの両方を求めています。もともと長期的な目線で成長株を組み入れる傾向がある上にコロナ禍で組入先への期待が高まったこともあり2020年は過熱感が続いていましたが、2021年は期待先行な分落ち着いた値動きになりました。
年が明けて2022年になってもマーケット全体が下がる中でグロース株中心なので市場以上に下げています。
ただ、もともとベイリー・ギフォードの投資哲学が成長株への長期投資である以上、こういった局面でこういう事になるのは当たり前のことです。株式への投資で手に入れるのは価値で市場で値付けされた価格ではありません。下がって割安感が出てきたら買い増すことすらあれ、そこでジタバタと動くことはあり得ません。
ベイリー・ギフォードの運用哲学について詳細に紹介されている記事があったので読んでみて欲しいです。
12月は中南米でデジタルバンキングサービスを展開しているNU HOLDINGS LTD/CAYMAN ISL-Aに新規投資しています。12月9日にニューヨークでIPOしたばかりの企業でバークシャー・ハサウェイも出資しており、IPOでも参加したようです。
既存の銀行では口座を開けなかった低所得者層でもオンラインで銀行口座を持てるようにしたことで急成長した会社です。貧困層の課題解決に取り組む会社としてこのファンドらしい投資先だと思います。