私が住んでいる福岡県八女市は「八女茶」で有名な町です。
生産量としては全国的に見ても大生産地と呼べるほどではないのですが、その名を全国に広めている理由として玉露に特化している農家が多いというのがあげられます。
八女の玉露は全国茶品評会で19年連続で日本最高峰の金賞を受賞しているほか、2019年は上位20位までを八女の生産者が独占しました。このくらい、八女の玉露は群を抜いています。
そうはいっても、玉露を飲んだことがあるという人はそんなにいないのではないでしょうか?私は八女に来てはじめて玉露を飲んだときに、お茶ってこんな味がするの?と衝撃を受けました。旨味成分が多く、お茶というよりも出汁のような感覚です。
八女伝統本玉露は昔ながらの製法で丁寧に作られたものだけが名乗れるブランド品で、この中でも最高級品をどんなお店でも提供できるようにボトリングティーにしようというプロジェクトがはじまりました。
ワインにならって日本酒をしっかりブランド化しょうという動きがありますが、高級フレンチなどでは高級ワインと肩を並べられるノンアルコールドリンクが求められています。1本何万円もするワインを飲んでいる人がいる一方でアルコールが飲めない人は炭酸水ではお互いに気まずさを感じてしまうからです。
八女伝統本玉露はそこに入り込んでいけるポテンシャルがあると思いますので、私も応援することにしました。