セキュリテ自由帳で先日、インパクト投資を考えるという記事がアップされました。
「インパクト投資を考える」ゆっくり、いそげ?~セキュリテ自由帳~|セキュリテ
2009年にセキュリテで募集した西粟倉村共有の森ファンドが10年間の期間を終え、償還したことを受けて書かれた記事でミュージックセキュリティーズが目指している投資の姿、想いのこもったお金の使われ方について杉山さんの思いがたっぷりと込められています。
私がミュージックセキュリティーズのファンドに投資したのは2009年に有楽町にあるmai maiという雑穀おにぎりのファンドが初めてで、自分が出資した=応援しているお店があるという感覚に株式投資よりももっとお店に近い感覚を覚えました。
その後、2010年7月に鎌倉投信の1回目の受益者総会でトビムシ代表の竹本の話を聞いたのがきっかけで西粟倉村共有の森ファンドに投資しました。
この場でトビムシとIKEUCHI ORGANIC(当時は池内タオル)と出会い、トビムシはセキュリテでファンドを募集していたなという事で家に帰って速攻で共有の森ファンドに投資したのを覚えています。
翌年春には初めて西粟倉村に投資家ツアーで訪問し、そこで試行錯誤しながらもいきいきと働く森の学校社員に憧れをいだき、たびたび西粟倉村をツアーで訪問してはどうやってうちら夫婦は西粟倉村に移住すればいいんだろうと考えるようになりました。
ワリバシファンドやユカハリファンドにも投資してトビムシの事業を応援し、鎌倉投信もトビムシの投資先になったことで一層足繁くトビムシ関連のイベントに足を運ぶようになりました。
結果的に2年前に私自身がトビムシに転職し、今は福岡県八女市に移住してトビムシがたちあげた事業に関わっています。
インパクト投資は金銭的な価値の他に社会的な価値を生み出すことを目指したものですが、インパクト投資を通じていろんな事を学び、自分の人生にも様々なインパクトがあったと思います。
それはトビムシやIKEUCHI ORGANICだけでなく、東日本大震災で被災した事業者さんを応援するセキュリテ被災地応援ファンドで出会った会社もそうです。あれだけの被害を受けながらもなお前に進もうとする姿を425祭のツアーで毎年訪問する中で見て、生き方や働き方を勉強させてもらいました。
インパクト投資を通じて自分は変わったなと思いますし、無理矢理変えられたのではなく自然とそうなっていったように思います。
鎌倉投信が投資のリターンを金銭的なリターン×社会的リターン×心の形成と表現していますが、自分を成長させてくれる存在にもなりえるものだと思います。
共有の森ファンドの結果にはトビムシ社員となった今、元本をしっかりお返しすることが出来なかったことを申し訳なく思う気持ちもありますが、それでも西粟倉村には挑戦する人達がこのファンドをきっかけに集まるようになり、10年前とは全く違った姿になっているのは共有の森ファンドなどを通じて事業を応援して下さった方々の想いのこもったお金や応援があったからだと思います。
ファンド期間は終わりましたが、これで縁の切れ目というわけでなくこれからも西粟倉村を応援して欲しいです。