2月初めに大和住銀投信投資顧問の世界インパクト投資ファンドに投資しました。
せっかくですのでこのファンドを5つのPで調べてみます。
Philosophy(投資哲学)
このファンドでは創出される新市場で活躍する成長企業への株式投資を行います。
- 革新的な技術や新しいビジネスモデルを用いて企業が行うインパクト投資により、社会的課題を解決に導くと共に、新市場の創出が期待されます。
- 当ファンドは、そうした企業の中で、高い成長力を秘めた企業に投資することで、株式投資収益の獲得を目指します。
社会的課題を解決する「社会的インパクト」と企業価値の拡大による「経済的利益」の両方の獲得を目指します。
People(人材)
このファンドのマザーファンドの運用指図はウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーに委託しています。ウエリントン・マネージメント・カンパニー・エルエルピーは1928年に起源を遡る米国で最も歴史のある大手運用会社のひとつです。
Process(プロセス)
投資テーマとして「衣食住の確保」、「生活の質向上」、「環境問題」を設定しており、投資テーマに沿った銘柄を更にインパクト事業への集中度、課題解決方法の独自性、インパクトの定量評価などの基準で絞り込みます。最後にファンダメンタル分析により株価上昇ポテンシャルを見極めたうえで投資に至ります。
テーマ型投資ではありますが、社会的インパクトも十分に検討した上で最終的に株価上昇ポテンシャルで投資判断を行っており、しっかりしたインパクト投資を行っているのではないかと思われます。(最終的な判断はポートフォリオを見てとなりますが)
Portfolio(ポートフォリオ)
このファンドでは社会的課題に関連する10の投資テーマに関連する企業に投資します。
2018年1月末時点の組入上位銘柄です。組入銘柄数は58銘柄と少なめです。
衣食住の確保、生活の質向上、環境問題それぞれのテーマに約1/3ずつバランスよく投資されています。また、投資先の約半分がアメリカですが、残りは途上国の会社にも投資されています。
Performance(パフォーマンス)
2018年1月末時点のパフォーマンスです。投資パフォーマンスもしっかりとしたものを残しています。
まとめ
ブラックロックもインパクト投資のファンドを出していますが、ポートフォリオを見るとアップル、アルファベット、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックが上位を占めており、ビッグデータ分析した結果超有名大型株によるつまらないファンドでした。
こちらのファンドは途上国で事業をしている企業にも投資しており、社会的インパクトもしっかり重視しているのを感じられるポートフォリオでした。
投資に社会的インパクトも求めるという人にとっては待望の日本を含むグローバル株式ファンドではないでしょうか。
設定当初はネット証券での取扱がなく、買えなかったのですがようやく取扱が始まったので楽天証券のNISA口座で買い付けました。これから少しずつ買い足していきたいと思います。