月次報告書「ひふみのあゆみ」とひふみアカデミーの内容を元に8月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の8月のリターンは+2.36%でした。参考として配当込TOPIXが-0.05%、Russell/Nomura Mid/Smallが+0.5%でした。北朝鮮問題など不安定な相場でしたがひふみ投信は堅調に終えました。
※配当込み株価指数の期間収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:22営業日(100%) 流出:0営業日(0%)
8月はひふみ投信で48億円、ひふみプラスで249億円と今月も300億円近くの資金が流入しました。
ひふみ投信マザーファンドの純資産残高は3,418億円、そのうち、直販のひふみ投信の純資産残高は800億円です。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は13.15%と更に減少しました。
株式・現金比率
国内株式比率は85.1%と前月比で-1.3%でした。米国株の組入比率は2.5%と微減しました。現金比率は12.3%と少しずつ守りのポートフォリオに変えつつあります。1月から好調が続いているため現金比率を上げてポートフォリオを守りたいとひふみアカデミーでも話していました。
投資銘柄数は8月は7銘柄増えて170銘柄になりました。銘柄の分散も進んでいます。
上位投資銘柄
8月はローム、ガンホー・オンライン・エンターテイメント、アウトソーシングの3社が上位で入れ替わりました。ガンホーは日本の景気に関係なくゲームが面白いかどうかが評価される会社。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターはシニア・アナリストの八尾さんです。
- 北朝鮮問題で地政学リスクが高まった他、トランプ米大統領の人種差別問題でマーケットは軟調で難しい市況だった
- リスクオフムードがかなり広がって低ベータ株、マクロ感応度の低い株、高クオリティ株が物色されたが中小型株のアウトパフォーム傾向は継続
- 9月は地政学リスク、アナリストによる業績予想の変化にも注意
- 北朝鮮で核実験が強行されたことでムードは悪化しているが企業業績はとても良い
- アメリカ株が7月をピークに軟調になりつつあるので買いを入れるチャンスがくるかも
- 名古屋と大阪の景気が悪いのが気になる点。働き方改革で残業代が減って消費を抑えているのではないか。夏が涼しかったのも景気には良くない。利益が企業に転移した後従業員に転嫁されるか12月の賞与に注目している。
- 為替と株価の関係についてしばらく相関が低くなっていたが、足下で相関が高まりつつある。もしかしたら以前の姿に戻るかも。そうしたら地政学リスクが高まると円高になるので株にとっては嫌なことではある。
- IT化によるデフレ要因がアメリカでも起きているのではないか。eコマースと親和性の高い業種では店頭販売の小売が難聴。日本でも百貨店が低迷している。日本ではビッグ5をお客にするような会社が有望なのではないか。
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