ソニー銀行がベンチャー企業のプロダクトに投資するクラウドファンディング「Sony Bank GATE」を開始しました。
1口5万円~10万円程度で出資が出来、ファンドの期間は3年程度、売上に応じた分配という事で ミュージックセキュリティーズのファンドに近い形と思われます。
ソニー銀行がベンチャー企業への新しい資金調達の形として始めるSony Bank GATEは初期生産(アーリー)~追加生産(ミドル)に相当するプロダクトへの投資となり、ある程度形が出来ているものに対して資金調達することでリスクを抑えています。
ベンチャー企業が資金調達しようとした場合、ベンチャーキャピタルなどが受け皿となりますが、その場合は株式を譲渡することになってしまうのがこの仕組みでは不要となり、ベンチャー企業にとっては利用しやすい仕組みだと思います。
また、ちょうど初期生産~追加生産という段階での小口資金調達という事で購買層へのアピールにもつながります。投資型クラウドファンディングではなかなかミュージックセキュリティーズに続く存在が出てきませんでしたが、違った毛色のファンドが登場したことで投資型クラウドファンディングも裾野が広がっていきそうです。
ちょうどミュージックセキュリティーズがセキュリテをマイクロ投資プラットフォームからインパクト投資プラットフォームへと再定義したばかりですのでSony Bank GATEとの違いも明確に打ち出せるのではないでしょうか。
いずれにしてもベンチャー企業の資金調達手段が増えることは中小企業が成長するための追い風として嬉しいことです。金銭的なリターンもそうですが、ぜひベンチャー企業を応援する資金も増えて欲しいです。