6月23日のひふみ投信の運用レポートで米国株への投資を開始した事が報告されていました。
今のところ、複数社に投資する可能性がある事、米国株への投資比率は全体の10%未満になるという事について公表されています。(追記:現在2銘柄へ投資している模様)
昨年に続いて今年もシニアアナリストの八尾さんがアメリカに企業視察に行っており、先日も報告会が開催されました。
何度か米国株が値下がりする場面がくれば投資すると藤野さんが話していたこともあり、いよいよかと思いました。
もともとひふみ投信は世界中の株式に投資出来るように設計されていて、今までは日本の市場だけでファンドとしての成長を十分に享受出来ていたものが運用資産が2000億円を超えて日本の大型株が不甲斐ない中では運用が窮屈になった面もあるのだと思います。
ひふみ投信は中小型株ファンドと誤解されている事が多いですが、投資対象は中小型に限定はされておらず、実際に大型株も組み入れているしアベノミクス相場の時などはインデックスにクリンチするために超大型株を上位に組み入れたりもしています。
その時の市場の姿に応じて企業の成長をファンドに取り込むのが「資本市場を通じて社会に貢献する」という経営理念を持つレオスの投資であり、日本の大型株がしっかりしてくれば米国株に投資する必要性もなくなるかもしれません。
そういう意味では現段階では超大型株への投資として米国の株式を選択したという事であり、今後もそうであり続けるとは限らないという事です。
帝国的とも表現される米国超大型株の成長への意欲は貪欲であり、そこをポートフォリオに加える事はプラスになると思います。
昨年八尾さんが視察に行った感想をアカデミーで話していたのを聞いた限り、米国株でもやれそうな手応えは掴んだようです。
米国株投資についてこれから徐々に経験値を積み上げていく事になると思いますが、これがうまく回るようになればひふみ投信がかなり大きな金額になっても成長を維持する事が出来るようになります。
数年前は将来的にアジア株という話もありましたが、米国株に投資という事になって良かったと思っています。
今はひふみ投信がバージョンアップしようとしている最中で、新しいシステムが馴染むまで運用も大変だと思いますが、まずはどんなものなのか受益者の一人として注目しつつ、期待しています。