ひふみのあゆみを元に5月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の5月のリターンは+6.22%でした。参考として配当込TOPIXが+2.39%、Russell/Nomura Mid/Smallが+3.05%でした。5月はキャッシュポジションが多めにも関わらず再びひふみ投信の強さが際立ちました。
※配当込み株価指数の期間収益率(日本取引所グループ) Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
流入:19営業日(95%) 流出:1営業日(5%)
カンブリア宮殿効果は継続しています。ひふみ投信は43億円、ひふみプラスに108億円と大きな入金がありました。
純資産総額はひふみ投信が606億円、ひふみ投信マザーファンドが2,320億円でした。
ひふみ投信の純資産残高が600億円を超えました。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は17.48%と引き続き減少傾向にあります。
株式・現金比率
株式比率は85.5%と減少しました。
銘柄数は6銘柄増えて146、上位10銘柄の比率は15.7%とより分散が進んでいます。
運用残高が増える中、自ら買い上がる事を避けるため既存の銘柄に追加投資ではなく新たな銘柄への投資も薦めています。一方で値が下がってこれから上がりそうな銘柄については追加投資も行っています。
上位投資銘柄
ポートフォリオのイメージはグロース内需中心から外需グロースを増やしつつあります。景気の回復を背景に外需グロースへの投資を進めていて、半導体関連への投資が増えています。地味できれいなおじさん銘柄には半導体銘柄も含まれます。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは運用部部長の渡邉さんです。
- 銘柄開示は上位10銘柄と三ヶ月前の上位30銘柄に変更。開示は重要だが小額だけ買って売買動向だけ見る人達が増えてきて今までのような開示を続ける事が受益者のためにならないと判断した結果。
- 5月までは前半がリスクオンで後半が円高により市場は渋ったがひふみは上昇を続けた。マーケットに方向感がないときにひふみ投信の銘柄は強い。
- アメリカ経済について。世界経済はアメリカと中国が牽引している。トランプさんになって半年たったが今のところ実行力に欠けている。
- 米国景気は短い在庫循環サイクルが4回繰り返した後に大きな崩壊が起こっている。バブル景気入りするリスクがある。今回はオートローンと奨学金バブル。住宅ローンバブルほどのインパクトは無さそうだが・・・。
- 今後の運用方針は日経平均株価が2万円を超えているが買いたいアイデアが多い状態。実体経済では製造業を中心に良くなっている。足下の傾向は強いので今はまだ降りることができない。
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