6月9日にクラウドバンクの運営元である日本クラウド証券に行政処分(業務改善命令)が出されました。
日本クラウド証券株式会社に対する行政処分について(財務省関東財務局)
処分を受けるきっかけとなったのは大まかに言うと事実に相違する内容でファンドを募集していた事とキャンペーンを行う気がないにも関わらずキャンペーンとしてファンドを募集していた事になります。
既に本案件に関わっていた前経営者は退任済みで、現在の経営陣になってからは対策が取られていた事、虚偽のキャンペーンについても今年の3月に遡ってキャンペーン分の支払がなされた事などもあって業務改善命令に留まったようです。
日本クラウド証券からもリリースが出ています。
実際私も3月にキャンペーンの未払い分として受け取っていたので、前任者の時の杜撰さに呆れた思いはありますが、膿をしっかり出した現経営陣にはこれからもしっかりと運営していって欲しいと思っています。
ついでに言うとファンドの募集内容についてはもう少し開示内容を充実させて欲しいという気持ちもあります。例えばmaneoなどの場合、全体としてどの程度の資金を調達する計画であるのかわかった上で第何次募集などとしているのに対してクラウドバンクでは全体像がわからないまま投資しないといけません。
ネット証券も度々行政処分を受けてきましたが、それはシステム的な問題への対応不備が中心でした。ソーシャルレンディングの場合はみんなのクレジットといい、日本クラウド証券といい金融機関としての運営そのものについて指摘が入っている事が気になります。金融ベンチャーという事でやんちゃな部分があったのだと思いますが、こうした事も徐々に改善していかないと生き残ることはないと思います。
銀行融資では出来ない部分での資金調達手段としてソーシャルレンディングには期待もしているので、これからも分散投資の一つの手段としてほどほどに利用していきたいと思います。