セキュリテ被災地応援ファンドが誕生した4月25日に被災地応援ファンドの事業者さんを巡る「425祭」。震災から3年後の2014年に始まって気仙沼(2014年)、南三陸(2015年)、陸前高田(2016年)を中心に開催されましたが、今年は石巻を中心に山元町~南三陸町~石巻市~塩竃市をまわってきました。
仙台駅で集合して最初に向かったのは宮城県の東南端、山元町にある山元いちご農園さんです。
山元いちご農園の岩佐さんにお話を聞きました。山元町では東日本大震災で大きな被害がありました。いちご畑も潮を被ってしまったのですが3軒のいちご農家が共同で会社を立ち上げ、高設型ハウス栽培によるイチゴづくりを再開したのが山元いちご農園です。
いちご農園だけでなく、収穫したいちごを加工・販売するための6次化にも取り組んでいます。山元町には宮城県唯一のワイナリーがあったのですが、津波で経営者が亡くなってしまったためにワイナリーも閉鎖されてしまいました。岩佐さんは再び山元町にワイナリーを作るのを夢見て準備を進め、昨年ワイナリーがオープンしました。
東日本大震災からこれまでの復興に向けた歩みもお聞きしました。
山元いちごワイナリーのワイン醸造工程の説明。かわいらしいイラストで描かれています。
見学した際にもワインづくりが行われていました。
山元いちごワイナリーのワインはいちごだけで作られている自慢の一品。水で薄めたりイチゴジュースから作るワインとは違うとこだわりを聞かせていただきました。大学の醸造課を卒業した人もワインづくりに参画していて、ワイナリー共々フレッシュなワインです。
スパークリングワインの苺夢。ベリームと読みます。震災の後不通になっていた常磐線の運転再開に合わせて発売されたいちご100%のスパークリングワインです。
ワイナリー見学の後は約1ヘクタールもある大規模ハウスへ。若い人達へ希望を持ってもらいたいという事で多額の借金をして建設した最新式のいちごハウスです。
お話を聞いていても雇用を生み出したり、最先端農業に取り組んだりとにかく山元町の今後を見据えたいちご作りだという事がひしひしと伝わってきました。
大規模ハウスに並ぶいちご達。圧巻です。
美味しそうないちごが実っていました。
ハウス見学の後はいよいよいちご狩り。美味しいいちごを沢山いただきました!
いちごをお腹いっぱい食べた後はBery Very Laboでお土産にいちごワインを買いました。
山元いちご農園さんはほぼ日でも取り上げられていたり、ローソンのスイーツでも使われていたり気になっていた事業者さんでしたがようやく訪問出来ました。
ただでさえ震災からの復興で大変なのに大規模ハウスまで手がけて本当に大変だと思いますが、若い人達に希望を見せたいという気持ちがすごく伝わりました。いちご狩りに訪れる観光客の人達で賑わっている様子を見て本当に良かったなと思います。