3月10日にセゾン投信はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンドの信託報酬引き下げを発表しました。設定から10年を目前に控えたタイミングで年率にしてそれぞれ0.01%の引き下げです。
セゾン投信2本のファンド 運用管理費用(信託報酬)引き下げのお知らせ|セゾン投信
3月12日に開催された第10期運用報告会でも、もちろんこの事について中野社長からお話がありました。
信託報酬引き下げを行った背景
中野:
10年目を迎えるセゾン投信が行った事の一つとして信託報酬を引き下げました。たったの0.01%でそれっぽっちかと言われるのもわかりますが、10年前からずっとやりたかったことです。これこそがビジネスモデルの体現であり、10年という節目で、十分な体力ではないのですが、11年目以降のセゾン投信の姿勢をささやかながらお見せしました。
まだまだ体力がないのは正直に申します。今期の経常黒字は1億円に到達しないくらいで純資産額が1,700億円になれば3〜5億円の利益になると思っていましたが計算違いでした。
毎年毎年想定外のコストが発生しています。NISAやiDeCo、マイナンバーなど。マイナンバーはコストがめちゃくちゃかかるんです。今度は積立NISAが始まります。積立NISAは意欲的だしいい制度だと思いますがシステム対応はお金がかかります。黒字になればスタッフたちにも人並みの給料を出したいと思っています。
まだちょっと体力が備わっているわけではありませんが、行動を続ける意思をお見せしました。皆さんには前向きに捉えていただければと思います。
感想:
信託報酬引き下げについて年末に開催されたブロガーズミーティングでも中野さんから1ベーシス(0.01%)でも姿勢を見せるのはやってもいいと個人的に思っていると話していた中野社長ですが、まだ経営的に余裕はないながらも11年目以降の第2ステージへ向かうにあたってまずは純資産額が積み上がったら信託報酬を引き下げて受益者に還元するという姿勢を見せたという事になります。
正直まだ今年はしないだろうと思っていたので驚きましたが、このように会社としての理念を一つずつ形にしていく事は次に続く人達にとってもとても大切な事だと思います。これからもセゾン投信には期待しています!