11月17日(木)にIKEUCHI ORGANIC TOKYO STOREでコットンヌーボー2017プレビューが開催されました。オーガニック・ボージョレ・ヌーボーを飲みながらIKEUCHI ORGANIC代表の池内さんのお話を聞きました。
2016年の振り返りから始まり2017年のチャレンジについても話題に出ましたが、IKEUCHI ORGANICを見ているとこだわりの頂上って無いんだなといつも思います。中小企業だからこそできる小回りというのもあるんでしょうけれども、まだ上を目指すんだという思いと、まだまだ上があるんだという気づきがあります。
来年のIKEUCHI ORGANICも凄いことになりそうです。まずは来年3月のイベントは絶対参加しようと思います。
2016年の振り返り
- 2016年はピュアオーガニックに取り組みましたが縫製糸までオーガニックにできたのは今年は白のみでした。
- イケウチのヒト
連載を通じて社員の思いを聞いてこんな風に考えていたのかと知ることができました。 - ハローキティとのコラボ商品はMOTTAINAIとのコラボで生まれました。
- 京都の「これからの1000年を紡ぐ企業」に選ばれました。今年前半は入院していたので授賞式が社会復帰第一弾でした。今ではお酒も飲めるくらいです。(この日はボージョレ・ヌーボーの解禁日)
- バックヤードフェスで中山さんがアワードを受賞しました。
- オーガニック120でバスシーツを出しました。これが2枚あれば病院のベッドも快適に過ごせます。ホスピタルベッドにぴったりサイズです。
- オーガニックなウールネクタイは縫わずにすべて編んでいます。
おそらく世界でイケウチだけではないでしょうか。 - 6月1日に社長を交代しました。
実はこれまでも池内社長と呼ばれていたけれども正確には代表取締役で社長ではなかったんです。
阿部哲也さん(IKEUCHI ORGANIC 社長):
これまで主に法人営業を担当していましたがマネジメントを担当することになりました。
情報発信はこれまで通り池内が担当しますし、ものづくりのいろはも学んでいるところです。地方の中小企業と言うことで至らない点もあったと思いますが、今後は会社の仕組みも整備して1000年続くようにしていきたいです。
- オーガニック960
IKT誕生から18年のノウハウをすべて詰め込んだタオルです。
- ブランドムービー
僕が話すと90分でも足りないくらいなのにIKEUCHI ORGANICを4分間にまとめてくれました。
- コットンヌーボーの限定品
京都で紋付を染めている会社とのコラボ商品。京都ストアの2周年記念に。織り上がったタオルを染めてもらいました。真っ黒なのにエコテックスクラス1認証です。 すでに売り切れていますが、ご希望があれば2017でも作りたいと思います。クリスマス限定色も作りました。こちらはピュアオーガニックで作ってから染めています。
- IKEUCHI ORGANICでは食品工場のISO22000の更新審査を受けました。今は結果待ちです。食品衛生管理のISO22000の基本形がHACCAPです。 HACCAPはスペースシャトルに積む宇宙食の安全性のためにできた認証ですのでいずれIKEUCHI ORGANICでもHACCAPをとって宇宙へ連れて行きたいと思います。
海外展開について(山鬼さん)
池内タオル時代にNYで賞を獲っていますが、それを超えることを目指して海外展開をしています。 最近ではカナダのバンクーバーのセレクトショップやモントリオールでも販売開始された他、オーストラリアのベッドリネンの会社とコラボモデルも作りました。
中国の会社ともオーガニックとはこういうものだと意気投合してコラボモデルを作りました。
京都のホテル事情について(益田さん)
今年の9月でKYOTO STOREは2年を迎えました。ホテルの方がふらっと京都ストアに来ていただいて説明すると是非うちで入れたいと言われました。京都センチュリーホテルは全732室でIKEUCHI ORGANICのタオルが採用されました。
IKEUCHI ORGANICのiのロゴをそのままにホテルのロゴを入れず、市販品をそのまま使っていただいています。バス、フェイス、ウォッシュ、バスマットがIKEUCHIのタオルです。
日航プリンセスホテルでも42室で採用されました。 他にも町家の一棟貸しに入れていただくことも増えてきました。クチコミで良いタオルならIKEUCHIというのが京都の人にも広がっているように思います。
自分たちのものがホテルでそのまま使われるというのはなかなか無いことです。
これを全国に広げていければと思います。
コットンヌーボー2017と2017年のチャレンジ
タンザニアで9月にコットンボールが収獲されて今年はインドで紡績されています。今日現在まだ紡績はできていないため、糸になったら一部を先行して航空便で運び、残りはこれまで通り船便で運ぶ予定です。2016は1月2日の初売りから発売しましたが、2017は1月20日くらいには発売できそうです。
コットンヌーボー2017は新しいネームのカラーだけ決まっています。 コットンヌーボーは考え方のフロントランナーという位置づけでやっています。
ホワイトとネイビーが同じ値段なのはおかしいんです。 そこで来年のコットンヌーボーは色ごとに値段を変えようとしています。
ホワイトが7000円 、パステルカラーが7700円、濃色が8400円。
普通はタオルは3色くらいしかやっていないので同じ値段なのですが、うちは薄い色から濃い色まで展開しているのでこれを同じ値段にするのは皆さんに安く売れる物を高く売っている面もあるし、高く売れる物を安く売っているという事でもあります。
来年から順次コストに合わせた値段にしようとしています。
ピュアオーガニックという言葉が易々と使われすぎています。 池内でピュアオーガニックと言えるのは今日現在でコットンヌーボー2016だけです。
来年からは我々がどこまでピュアオーガニックかというのを言いたいと思います。 オーガニック732だと99.96%オーガニックです。縫製糸がオーガニックじゃないんです。 縫製糸は1mで0.031gで732だと9m糸を使うので0.28gくらいになっているので全体で割ると99.96%になります。
これはオーガニック度が99.96%ですよと出さないと誤解を招くと思うのでこれから出していきたいと思います。
タオルの永久保証はできるのかと牟田口がとんでもないことを言い出しました。
タオルメンテナンスについて(牟田口さん)
保証制度の準備をしています。タオルは長く使うことができる物だと思います。
イケウチのヒトという社員インタビューでも何年持つかという話が出て、10年持って当たり前という答えをもらいました。その言葉に私自身すごく誇りを持つことができてこのサービスを立ち上げたいと思いました。
持ち込まれたタオルの風合いを戻し、糸のほつれをなおします。 どのくらい長く使っている人がいるかという話では池内の同級生に25年という人がいます。メンテナンスすることでお客様に長く使っていただくよう選択の実験をしています。
ごわごわしていたタオルの風合いを戻します。
来年2月4日はNYのホーム・テキスタイルショーでIKTが最優秀賞を受賞してから15周年を迎えるので記念イベントを考えています。3月24日に3×3Lab FutureでRemeiとbioREタンザニア、インドから代表をお呼びして綿の作り手の話を聞くイベントを開催します。
IKEUCHI ORGANICのiという事でi&愛の活動を少し紹介します。
2012年4月から石巻市の新生児にベビータオルを贈っています。 これまで7200人くらいに贈りました。
一般社団法人ぐるーんでは乳児院にベビースタイを贈っています。
イチバンボシギフトではオーガニックベビーブランケットを贈っています。