6月20日、CAFE SALVADOR BUSINESS SALONで開催された「平林亮子と草食投資隊の第3回クイズDeほぼ経済」に参加してきました。
草食投資隊ことコモンズ投信の渋澤健会長、セゾン投信の中野晴啓社長、レオス・キャピタルワークスの藤野英人社長の3人と公認会計士の平林亮子さんのイベントで、参加者がグループに分かれて出題されたクイズにわいわいがやがやと話し合うものです。
第3回のテーマは「マイナス金利」。平林さんが用意した問題を見て草食投資隊からは「難しいんじゃない?」という意見が出たそうです。
第一問はこちら
マイナス金利とはなんですか?
「マイナス金利とは、の後に100文字以内の文章を作って説明してください!
100文字以内・・・グループでまとめにくい問題だ・・・と思いながらディスカッション開始。皆さんならどう説明しますか?
1問目は私たちのテーブルに渋澤さんも入りました。参加者からのマイナス金利ってなんですか?という質問に丁寧に答える渋澤さん。結果としてマイナス金利はわかったけど100文字以内にまとめるという事は未着手に。
やむなく、さっきまで話していた内容を100文字程度にまとめました。
マイナス金利とは銀行が日銀に預けたお金にマイナスの金利をかけることで市中にお金を長そうとする政策。その背景にはインフレにして国の借金を軽くしようとしているのかもしれない。
確か、こんな感じの文章です。
という事で第2問。
マイナス金利を適用したスウェーデンでは、2015年の実質GDP成長率が3%を超えたそうです。日本でも同じような成長が期待できるのでしょうか?
皆さん、どう考えるでしょう?
確かにスウェーデンではマイナス金利になって預けていたお金が減るくらいなら使った方がマシという事でお金は使われました。でも、その背景には国民が国を信用していてしっかりした社会保障による将来への不安が少ないという条件がついているのではないでしょうか?
翻って日本では国民は国をあまり信用していないし、将来への不安で預金を抱え込んでいる状況です。ちょっとくらいのマイナス金利なら我慢しちゃうんじゃないかと思いました。
あとは、銀行も貸し出ししたくても規制が厳しくて財務的に優良な企業にしか貸せないけれどもそういう企業は借りる必要がないという構造的な問題がマイナス金利とは別に存在しています。
世の中の中小企業へソーシャルファイナンスやマイクロ投資など銀行以外の手段でもいいので資金を提供できる仕組みが求められているのではないかと思っています。本当は銀行も地元の中小企業向け融資用の資金という事で金利高めで元本保証なしというような商品を売れればいいように思います。他人にリスクを転嫁するとサブプライムローンのようにモラルハザードが起こるんじゃないかという不安もありますが・・・。
マイナス金利はともかく、市中の資金を必要としているところへなんとか資金を届けたいと思ってます。
第3問はこんな問題でした。
マイナス金利の状況下ではどのように投資をするのが有効なのでしょうか。
マイナス金利だからというよりも、マイナス金利だからこうですというような商品については欺しにかかってきていないか要注意というのが私の考えです。基本的にはこれまで通り株式への投資を中心に続けるのでいいのではないかと考えています。経済活動の中心は民間企業ですし、収益をあげるのも民間企業の役割です。
藤野さんから預金しかない人が全部とはいわないけれども10%でも5%でも投資に振り向けてくれれば世の中は変わると話していました。
第1回はなんとも微妙な空気で終わって2回目の開催も危ぶまれた企画だったそうですが、昨年秋に開催された2回目は好評のうちに終わって今回の3回目となりました。
草快塾もそうですが、参加者どうしで意見交換しあうのが楽しいのと仲良くなれるのがこうした会の楽しいところです。次回、11月に4回目が開催予定という事ですので今から楽しみにしています!