前回、まろさんから「初めは金儲けのための投資でいい」とのストレートなテイストの御意見をいただいたのですが、私も同じように思います。
株式投資を始めるきっかけは「お金を儲けたい!」「お金をふやしたい!」という人がほぼ100%だと思います。それ以外の動機を挙げる人が仮にいても、「お金を儲けたい!」「お金をふやしたい!」という気持ちがどこかにあることでしょう。
私の株式投資歴は十数年になります。その経験から、適切な相手(会社や投資信託)に長期的な目線で預けて(=投資して)いれば紆余曲折は色々あるけれど「お金はふえる」という確信を持っています。そんなわけで、「初めは金儲けのための投資でいい」に異論は全くありません。100%賛成です。ただ、投資経験が積み重なることで変化が起きても不思議ではありません。
自分自身のお金がふえる様を見ていて、何年か前にふと考えたのです。
「このお金はどうやってふえているのだろうか」と。
私がふやしている? それは違う!
私は自分の信頼する相手にお金を託しているだけです。 もちろん、そのお金を託すという行動無くしては、お金はふえません。しかし、私のその行動そのものがお金をふやしているわけではありません。
私の託したお金が株式に替わり(私の場合、投資信託を介してですが)、
その株式の発行体の会社が着実に業績を向上させてくれて、 かつ、
その業績等から株式に価格を付け、その売買の場を提供する市場が機能しているからこそ、私のお金はふえていたのです。
言い換えれば、お金を託している会社や市場が私のお金をふやしてくれていたのだ。
こんな結論に至ったのです。
どんな人に託してお金をふやしてもらいたいか、ということを考えるようにもなりました。株式市場という仕組みにお金を託すのも一つの方法です。でも、多種多様な価値観の参加者が仕組みに参加した結晶のみに自分のお金を託す、委ねることに違和感が生まれてきたのです。価値観に共感できる、あるいは、「この人たち、面白い!」と感じられる、そんな人たちを自分でみつけて、かかわることで、そんな人たちにこそ自分のお金をふやしてもらいたい、託したいという考えがどんどん膨らむようになりました。
今は、こうした人との関わり、関係にこそ株式投資の真髄があるのかもしれない、とさえ感じるようになりました。
まとめてみましょう。
「株式投資でどうやってお金はふえてきたのか」という問いが
「誰が、何が、私のお金をふやしてくれたのか」に変換され
「信頼できる人たちにお金を託してふやしてもらいたい」
という想いに至ったのです。
これはもしかしたら『守』『破』『離』のプロセスの一部なのかもしれませんね。
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