鎌倉投信の運用報告会で新井さんから芽室がすごいという話は聞いていましたが、想像以上にすごい事になっていた芽室。2日目の6月7日は午後から九神ファーム嵐山工場の開所式がありました。
九神ファームめむろの代表取締役社長 藤田敏子さんからは芽室に農場を持つことになったきっかけを振り返るとともに、地元芽室町民にも取り組みを知ってもらうために定食屋さんを出店予定というお話がありました。障がいがあっても当たり前に暮らせるようにこの事業に全力で取り組むとの言葉もあり、この事業への並々ならぬ意気を感じました。
開所式には北海道の高橋はるみ知事も来賓として来ており、農業と福祉のマッチングに期待していると話されていました。
九神ファームの従業員による決意表明ではこんな言葉が語られました。
「この場に立って、みんなの前で発表できることが嬉しい」
「将来は会社を起こしたい」
「やるなら第一人者になれと言われているので第一人者になれるように頑張る」
「ここで働くようになって自由な時間は減りました。でも、自由に出来ることが増えたました」
自分が本当に必要とされていると実感しているからこそ出た言葉だと思います。多くの健常者よりもよほど働くという事に対して前向きなマインドを持っているのではないでしょうか。
来賓の方の挨拶も障がい者も働きながら生きていくという事へ期待を込めた挨拶で○○式にありがちな心のこもっていない形ばかりの挨拶というのは皆無でした。本気で取り組んでいる九神ファームの皆さんの周りに、やはり本気で取り組む方達が集まった素晴らしい開所式でした。
開所式に引き続きプロジェクトめむろの発信式が行われ、且田久美さんからプロジェクトめむろの概要説明がありました。(概要については別エントリーで書いています)
九神ファームから始まった障がい者の就農支援プロジェクトはその後三重県東員町から第二の芽室になりたい!というラブコールを受け、横展開を目指すこととなりました。
既に東員町ではシグマファームとういんが誕生。1.2haの畑でタマネギ、サツマイモ、ごまなどの栽培、町の遊休施設を使って水耕栽培をスタートしています。
そして開所式には第三の芽室を目指す長野県飯山市から市長を始めとする担当者も来ていました。障がい者雇用だけでなく進出する企業としてもメリットのある仕組みですので、持続可能な就労機会の創出という意味で行政にとっても期待のもてるプロジェクトだと思います。
プロジェクトめむろですが、5月11日のプロフェッショナル 新井和宏さんの回でもちょっとだけ農園を歩いているシーンが放送されましたが、今度はクローズアップ現代で取り上げられます。ぜひ見て下さい!
6月30日(火) 6月29日(月) NHK総合 19:30〜
また、九神ファームの取締役も務めているクックチャムプラスシーの社長 竹下啓介さんのインタビューがCOWTVで取り上げられています。
そして開所式出席者には新井さん大絶賛の品という事でIKEUCHI ORGANICのタオルがお土産として配られました。クックチャムも愛媛県の会社という事で、ここでもいい会社同士のコラボレーションが生まれていましたよ!
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