先日、お金の地産地消白書を読む会に参加したご縁もあり、コミュニティ・ユース・バンクmomoに出資をしました。
momoはNPOバンクと呼ばれる組織で出資者からの資金を元手にNPO向けの融資を行っています。NPOや社会的企業も事業を行う上で当然お金が必要になりますが、事業の性格上利益の出にくい社会問題に取り組んでいたり、金額が小さすぎたり、実績がない内は既存の金融機関から融資を受けることが難しいという問題があります。
NPOバンクではそういったNPOや社会的企業へ融資を行います。ただ、助成金ではなくあくまでも融資ですのでしっかりと与信は行います。これまでのところmomoの融資先で貸し倒れはなく、銀行のNPO向け融資の実績を見てもNPOは一般企業よりも貸し倒れ率は低いそうです。
出資者は金銭的な配当は受け取れませんが、自分が出資したお金を通じてNPOや社会的企業が果たした社会的リターンを受け取ります。あくまでも出資ですので出資金は払い戻すこともできます。ここが一度出したら戻ってこない寄付とは違うところです。仮に貸し倒れが発生した場合は出資者全員で均等に出資金が減額されます。
今回、出資金として3万円、またmomoの運営を応援するのと融資先の情報を知ってちゃんとつながりたいと思ったので情報会員(年会費2,000円)も申込ました。
社会貢献というと短絡的に寄付を思い浮かべる人が多いと思いますが、NPOだからといって寄付に頼り切りではやっていけません。持続していくためにはある程度の事業性が必要になりますし、自立していくための支えとして融資は必要なことだと思います。
momoはコモンズ投信の第5回コモンズSEEDcapの候補でもありました。私はその時既に自分が寄付していたコペルニクに投票したのですが、こうして2年後に縁あって出資することになって良かったです。
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マイクロファイナンスフォーラムでオイコクレジットについて聞いたレポートです。オイコクレジットも途上国のマイクロファイナンス機関などに投融資するNPOバンクです。