ひふみのあゆみを元に3月のひふみ投信を振り返ります。
月次リターン
ひふみ投信の3月のリターンは+2.83%でした。参考として配当込TOPIXが+2.06%、Russell/Nomura Mid/Smallが+2.36%でした。3月は内需関連銘柄の上昇が目立ちました。
※東証の指数ラインナップ Russell/Nomura日本株インデックス
純資産流出入額
3月は4.45億円の純流入でした。営業日ベースでは流入が16営業日に対して流出が6営業日でした。金額的には毎月安定して4億円程度の流入になってきました。
純資産総額はひふみ投信が198.41億円、ひふみ投信マザーファンドが444.29億円でした。ひふみ投信が44.7%を占めています。
基準価額・日次リスク
ひふみ投信の日次リスク(250日)は15.13%と更にリスクが低下しています。
株式・現金比率
ひふみ投信の株式比率は96.22%と前月からわずかに減少しましたが、高い水準を維持しています。投資銘柄は104と2銘柄増加しました。
上位投資銘柄
4位に登場した日本電産は大型株の中でもこれからの相場の代表的な銘柄になると見られています。8位のブラザー工業は株価上昇と共にトップ10入りした銘柄で、10位のショーケース・ティービーはIPO銘柄です。ECにおいてユーザーにとって使いやすいインタフェースを提供するための裏方的役割を果たしています。レオスではIPOでもいい会社があれば大胆に購入しますが、この会社は初値直後くらいから3回に分けて発行済株式数の12%くらいに投資をしています。中長期的な視点で投資しています。
ひふみアカデミー
今月のナビゲーターは蛭田さんでした。
- しばらくはTOPIXに代表される大型株が強いだろう
- 中長期では中小型と思っているがしばらくひふみにとって粘りの相場
- IPO直後の銘柄に大きく投資したがこれから2〜3年は5〜10%の比率で投資をする会社が増えると思っている
- 大型株にも投資しながら中堅中小企業にも投資を続けていく
- レオスとしてはひふみを含めて約1,000億円の運用資産なので中小型株をまともに売却するとマーケットを壊してしまう
- クジラの株買い(企業価値の向上が期待される企業へ)は続く
- ひふみ投信の今後の投資方針
ベースとしては中長期的な成長が可能な割安株
一方で大型株の比率をアップしたり短期的な株価上昇が期待される中小型株にも投資して現状のマーケットに対応する
IPO銘柄への投資についてレオスでは未上場株への投資も私募投信で行っていて、スタートアップのベンチャーまで含めて幅広い会社を見ているのが強みという事でした。
運用部の活動報告
栗岡:
中小型株でもIRが充実してきたり変化が見られる
渡邊:
4〜6月にかけて賃上げにより消費にも好影響が出るかに注目
八尾:
企業価値向上という観点で大型株の動向を見ている
昨年入社したアナリストの川﨑さつきさんが4月末でレオスを卒業することが発表されました。
レオスでは短い間でしたがお世話になりました。新天地で尚一層のご活躍を!
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