3月30日にトレンド・アロケーション・オープン(以下トレアロ)が運用開始から3周年を迎えました。
当初10億円弱からスタートしたトレアロも運用開始から36ヶ月連続で資金流入と安定した資金流入に支えられて373億円まで成長しました。安定した運用と資産形成のコアとして使える投資哲学・手法がNISAの導入とともに多くの人に支持されたのだと思います。
先日、第三期の運用報告書がリリースされていましたが、2ページ目には実際に運用を担当しているアリアンツのミハエル・スタモスさんからのコメントがあったり、時期に応じてどのような資産配分をしたのか書かれています。
正直、第二期運用報告書の方がわかりやすく伝えようといろいろ内容は工夫されていたなと思いましたが、気になったのは運用報告書に合わせてKOKUSAI Fund Bridgeがリリースされなかった事です。
2014年はこのような運用報告書をかみくだいた内容のレポートが出ていましたが、今年はこうしたレポートは出ず、積立1年生!という積立投資の啓蒙レポートも3月で終了してしまいました。
結構販売会社も増えたし資金流入も順調なのに注力しなくなってきたのかな?と思っているところにこんなレポートが出ました。
運用開始から3周年という節目でリリースされたレポートではトレアロのコンセプトを改めて解説しています。
- なぜ分配金はゼロなのか?
- 基準価額12,000円は高すぎる!?
- 値動きがわかりずらい
12,000円のファンドに対して基準価額が高いのでは?とか言っていたら基準価額3万円超えのひふみ投信なんてどうするんだ?という印象なのですが、毎月分配型を中心に購入してきた人にとっては基準価額12,000円というのは未知の世界なんでしょうね。
個人的にモヤモヤしてたのはトレアロにあまり力を入れなくなった?という点だったのですが、モーニングスターのFund of the Year 2014を受賞したレポートを見る限りまだまだ大丈夫そうです。
これらのレポートはどんな運用がされているか詳細に分析されていて参考になります。ちなみにトレアロの米国株資産への投資にスマートベータETFを併用したり地味な部分でも改善が施されているようです。
トレアロは家計口座のコアとして、そして個人口座においては下落時のブレーキ役として結い2101とともに守備的な役割を果たしてもらっています。
これからも期待しています!
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