東京海上アセットマネジメントが運用している大和マイクロファイナンス・ファンドの運用報告書を確認していて気づいてしまいました。
このファンドではDWMマイクロファイナンスファンドJ−クラスJを通じて新興国のマイクロファイナンス機関へのローン債権と国際機関などが発行する債券に投資をするのですが、第7期を終えた段階でマイクロファイナンス機関のローン債権の組み入れがゼロになりました。
第7期ではコスタリカやペルー、ポーランド、ロシア向けのローン債権が満期を迎えて完済された他、ロシアのフォーラス・バンク向けのローン債権はウクライナ問題による対ロシア経済制裁が同MFIの事業環境に影響を及ぼしたため満期前に売却したそうです。結果的にマイクロファイナンス機関向けのローン債権はなくなり、9月30日時点の月報を確認しても国際機関の発行する債券が主な投資先となっています。
今後の運用方針を読むと、しばらくリスクの高い状況が続くと考えられており、MFI向けローン債権への投資の再開時期は慎重に見極めながら行う模様。いろんな国のマイクロファイナンス機関に資金を提供できるというのを魅力に感じて投資を続けてきましたが、マイクロファイナンス機関のローン債権への投資が再開されるまでは積立を一旦休止したいと思います。
まだ償還までは期間もありますので、売却はせず様子見です。
当初200億円くらいあったのが今は約55億円です。インパクトインベストメントと言ってみたところで、設定から3年半で純資産が4分の1になってしまうのは寂しいですね。
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