いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

三井住友アセットマネジメントが投資信託のネット直販を開始する模様

日経新聞電子版の記事によると三井住友アセットマネジメントがインターネットを通じた投資信託の直接販売事業に2015年度から乗り出すようです。

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三井住友アセット、投信をネット直販 手数料抑える :日本経済新聞

  • 2015年4月をメドに専用ファンドを数本設定
  • 日本株アクティブ、バランス型を計画中
  • 投資初心者や資産形成を考える若年層向けに低コストの直販投信を用意
  • 若い顧客の多いネット証券、ネット銀行向けの商品も強化

対面営業に頼らない収益構造を目指すというのが根っこにあり、その一つの施策として直販をするようです。安いファンドを直接販売すれば売れるほど単純な世界ではないのですが、ネット証券やネット銀行向けの商品も強化とあるのでDC向けのファンドを一般販売してくれるといいかもしれません。(でも、新商品を設定する気がします・・・)

インデックスファンドの場合コストは最も重要視する項目だと思うのですが、アクティブファンドの場合は見える指標としてはアクティブリスクこそが重要視する項目だと考えています。結局、ベンチマークにほぼ沿った運用をしている限り、低コストにしたところで大して超過利益は見込めないからです。

アクティブリスクを取るという事は失敗するリスクも抱えるという事ですが、そのくらいのリスクを許容しないとアクティブファンドに投資する意味がないと思います。直販でコストが下がるという前に骨のある運用哲学のあるファンドを出してくれるかが成功するための条件になるでしょう。

記事中でさわかみ投信などが取り上げられていますが、直販といいつつ対面でのセミナーなどを地道に続けている会社が結局は運用資産を積み上げています。直販といえどネットで安い商品を並べれば勝手に売れるわけではないというのはネット証券などをしっかり見て考えた方がいいポイントです。

2020年に質量共に日本一の運用会社になることを目標に、三カ年計画の最中という事ですので今後も動きがありそうですが、大手運用会社の場合3年くらいで成果が出なければあっさり直販事業から撤退するというシナリオも想定されます。そのあたりは意識しておいた方が良さそうです。(過去に大和投信が直販事業から撤退しています)

インタビュー:投資先の経営戦略まで踏み込んで対話=三井住友AM社長 | Reuters