ひふみのあゆみを元にひふみ投信の3月を振り返ります。
概要
ひふみ投信の3月のリターンは-2.02%、参考として配当込みTOPIXが+0.2%、Russell/Nomura Mid-Small Indexは+0.28%でした。2月に引き続きインデックスに劣後する結果となっています。
*出典 Russel/Nomura日本株インデックスより
純資産流出入額
2月は大口解約の影響で設定来初の流出となりましたが3月はしっかり2.1億円の流入に転じています。
基準価額と日次リスク(250日)
3/31時点で日次リスクは22.96と高めの水準になってきました。リスクの高い相場が続いています。
株式・現金比率
株式比率は98.26%と攻めの体制に入ってきました。銘柄数は95とかなり分散が進んでいますが一方で上位10銘柄の比率は若干高まり、上位銘柄は厚く、下位銘柄は薄く広く投資しています。
上位投資銘柄
4位に先日上場したばかりのロボットスーツHALの開発・販売を行っているCYBERDYNEが登場しています。4/16にはひふみの社会見学会で見学にも行くことになっています。かなり楽しみにしています。
ひふみアカデミー
- 2014年の第一四半期が終わったが全体として右肩下がりの展開の中でひふみ投信としては善戦している。ただ足下でTOPIXに負けているのでこれから挽回していきたい。
- 3月は投資主体がばらばらでランダムに次の投資主体が現れる感じ。証券会社に聞くたびにあるファンドが大口解約したり一方では年金基金が買いを入れていたり過去にないくらい個別にバラバラと動いていた。
- 会社の持つ本質的な強さを評価してIPO銘柄をセカンダリーマーケットで組み入れている。例えば介護用ロボットスーツのCYBERDYNE、鷹の爪などのコンテンツ制作のディー・エル・イー、スマホ向け液晶ディスプレイ製造のジャパンディスプレイなど。IPO相場は2014年は軟調だが、半年〜1年保有すると大きなパフォーマンスをあげるような局面と見ていて短期では下落があるかもしれないが中長期で保有の予定。
- アベノミクス相場は5.23で中締め、靖国参拝で終了したとの見方が出てきている。日本の相場環境を見ても2015年3月期は昨年度と比較してマイナス要因が全体的に多い。もともと日本株はマーケットがよくなかったのであまりがっかりはしていないが、ライバルに対して強みを持つ時期が来たので頑張りたい。
- GPIFが日本株アクティブへの投資方針を変更し、これからはROEをしっかりあげる企業でないと投資しないという国としての一定のアナウンスをしたと見ている。伝統的アクティブ運用の中に企業価値拡大に向けて対話をしていくアクティビストのようなファンドも組み入れられた。ひふみも将来的に採用されるように頑張りたい。
R&I投信評価
3月末はR&Iファンド大賞の計測月です。今年はひふみ投信のファンド大賞への返り咲きはなるのでしょうか?