いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020が発表されました。上位入賞ファンドをコメント付きで紹介。

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昨日、投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2020が発表されました。表彰式イベントはコロナ禍ということもあり、はじめてのオンライン開催となりましたが無事終わり、運営委員としてほっと胸をなで下ろしています。

参加いただいた皆様、そしてスポンサーになってくださった皆様、投票いただいた投信ブロガーの皆様、ありがとうございます。

投信ブロガー185人が選んだ今年の結果は下記のようになりました。(2019は有効投票人数222人)昨年はeMAXIS Slim旋風が吹き荒れましたが、今年は根強く支持を集めるファンドが上位にランクインしました。投信ブロガーの総意がこのランキングに表れていると思います。

  1. eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
    三菱UFJ国際投信/159ポイント 前年1位(2年連続)→

    コメント:昨年に引き続きV2となりました。昨年は148ポイントでしたので、投票人数は減ってもポイントが増えるという無双ぶり。インデックス投資家にとって全世界にまるごと投資できるというのは魅力的なもの。受動的ではあるもののコスト最低水準をうたい、実際に行っているだけに実力は折り紙付き。ブロガーミーティングも継続して開催するなど高評価も納得です。来年は歴代3本目のV3となるでしょうか?

  2. <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
    ニッセイアセットマネジメント/80ポイント 前年4位↑

    コメント:V3の後徐々に順位を下げ続ける事もあり、ニッセイAMの上原常務が今年はランク外も覚悟したと話していましたが、見事2位に返り咲きました。eMAXIS Slimと違って自分から信託報酬を下げに行く姿勢と「誰も取り残さない」という上原常務のコメントが投信ブロガーからの熱い支持を集めています。地域毎の配分は自分でするというインデックス投資家にとってメイン投資先となる先進国株式インデックスファンドの代表格ですね。

  3. バンガード・トータル・ワールド・ストック ETF(VT)
    ザ・バンガード・グループ・インク/60ポイント 前年9位↑

    コメント:バンガード日本撤退という衝撃的ニュースに揺れた2020年でしたが、支持者の熱い気持ちは変わりませんでした。去りゆくバンガードに前年9位から3位に返り咲きという粋な贈り物です。元祖全世界にまるっと1本で投資できるインデックスファンド。根強い支持者に支えられています。

  4. セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
    セゾン投信/40ポイント 前年7位↑

    コメント:初代投信ブロガーが選ぶFOYも変わらず支持を集め続けています。2020年は中野社長が会長に、園部さんが社長にとセゾン投信の将来を見据えた人事が発表されました。そうした姿も評価されたのか、前年7位から4位に上昇。VTともども一時期下がっても時間の経過とともに高い評価を集めて返り咲きを繰り返しています。今となっては決してすごく低いとは言えない信託報酬水準ですが、運用会社から受託者へのメッセージの熱量の大きさ、投資にとって最も大切な「続ける事」を啓蒙し続けているのがこの結果につながっていると思います。低コストインデックスこそが良いファンドという人には理由がわからないかもしれませんが、顧客のリターンであるインベスターリターンこそが顧客本位と訴えるセゾン投信の姿勢が評価されたものだと思います。

  5. ひふみ投信
    レオス・キャピタルワークス/33ポイント 前年14位↑

    こちらも長く評価され続けているアクティブファンドです。カンブリア宮殿で取り上げられて純資産額が急増した年にTOPIXに運用成績で負ける不幸もあり、資産額が増えたことによりダメになったファンドの烙印を押されてしまいましたが、どっこい2019年、2020年としっかり結果を残しています。運用開始された2009年からこれまでTOPIXに負けたのは2018年の1回のみ。以前とはポートフォリオは変わりましたが面で見ると変わらず「ひふみらしい運用」を続けています。投資家向けの運用報告も丁寧に行っている他、運用メンバーの入れ替わりもしっかり報告しており情報発信の濃さはさすがです。個人的にもポートフォリオの中で一番多く振っているファンドで今年も投票しました。国際分散投資を考えるとどうしても時価総額比率で国内株式の比率は低めにということになりがちですが、国内株式ファンドとしてもトップ5に久々のランクインです。

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