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失われた星野焼の再興 お茶を酌むと山吹色に輝く夕日焼 源太窯 〜八女の町並みを巡る里山資本ツアー(4)〜

八女市の里山資本を巡るツアー、今度は八女市星野村にある星野焼 源太窯へ向かいました。

星野焼は江戸時代に久留米藩有馬氏がお茶を入れるための焼き物として御用窯として栄えましたが明治時代に廃窯。80年間途絶えていました。

当時は産地以外に焼き物の原料を出すという事をどこの地域でも行っておらず、材料を他の地域から入手することは出来ませんでした。また、窯場においても長男へ一子相伝と言う時代だったので他の人へも星野焼の製法などは伝わっていなかったのです。

山本源太さん
昭和44年に小石原で修行中に星野焼を知り、再興に努めました。80年間途絶えていたというのは仕事においては30年が約一世代と考えると三世代にわたって途絶えていたため、どこの土をどんな風に使うのか最初は全くわからなかったそうです。

ただ、星野焼そのものは残っていたのでそれを分析することで製法を徐々に紐解いていきました。当時は26歳で陶芸家としても星野焼で展示会で賞を獲るような夢を見ていたそうですが、やってみて早々に展示会向けの作品は無理だとわかったそうです。

ここで取れる土はどんなものに向いているか土と語らいながら作っていると話してくれました。

また、地元の酸化鉄や様々な釉薬を使ってお茶やお酒を酌むと山吹色に輝く夕日焼の再現にも30年以上の年月をかけて成功。昔は欲しいという人がたくさんいたけれども作ることが出来なくて、今は作ることが出来るようになったけれども欲しいと頼む人が減ってしまったそうです。

ものを作る喜びを感じているという源太さん。何も無いところから作り出す課程が魅力だと話していました。

隣にある離れにも案内していただきました。

こちらも何とも言えない凜とした雰囲気。

源太窯でも夕日焼の小さな茶碗を買いました。これからの季節、日本酒の酒器として使いたいと思います。

星野焼は地元の土を使い、釉薬にも地元の木を燃やした灰が使われていて、焼き物を焼くのは地元のまな板づくりで出る松の端材が使われています。伝統工芸はもともと地域の資源が有効活用されていた姿を現したものですから、ここでも里山の資源が使われている姿を見ることが出来ました。

焼き物も素朴で素敵でしたが、源太窯のある周辺の環境も落ち着いた素敵な空間でした。

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