"いい投資"探検日誌 from 新所沢

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受益者還元型信託報酬、ふえてます

9月23日に三井住友アセットマネジメントの2つのファンドが運用を開始しました。

  • 三井住友・DC日本リートインデックスファンド
  • 三井住友・DC外国リートインデックスファンド

このいずれも純資産総額に応じて信託報酬が逓減される仕組みになっています。

また、三菱UFJ国際投信のeMAXISシリーズは6月に設定された3本のファンドで純資産総額に応じて信託報酬が逓減される仕組みを導入し、これを『”受益者還元型”信託報酬』と呼んでいます。

『eMAXIS シリーズ』における“受益者還元型”信託報酬導入に関するお知らせ|三菱UFJ国際投信

  • eMAXIS 豪州債券インデックス
  • eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)
  • eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)

さらに、9月22日付け日刊工業新聞によると12月までには”受益者還元型”信託報酬をeMAXISシリーズ全体に拡大するようです。

三菱UFJ国際投信、信託報酬引き下げ拡大−投資家目線でサービス改善 | 日刊工業新聞

拡がり始めた受益者還元型信託報酬

金融庁が主導となって推進している受託者責任(フィデューシャリー・デューティー)の一貫なのだと思いますが、こうした大きく育ったら受益者に利益を還元するという動きは歓迎するものです。

一方で純資産額が増えれば信託報酬が逓減するのを”受益者還元型”信託報酬と呼ぶのであれば純資産額が増えれば信託報酬はそのままで委託会社の取り分が減り、販売会社の取り分が増える仕組みは”販売会社還元型”信託報酬と呼ぶのでしょうか?

銀行窓販が解禁された際、系列の販売会社を持たない外資系運用会社が純資産額が増えると販売会社の取り分が増える仕組みを導入し、頑張って販売したら販売会社にとってメリットがある仕組みを背景に投信は増えてきました。

ありがとう投信のありがとうファンドやレオス・キャピタルワークスのひふみプラス、コモンズ投信のコモンズ30ファンド、ザ・2020ビジョンなど一部のファンドで純資産総額が増えると信託報酬を下げる仕組みを採用したファンドはこれまでもありましたが、今回は大手運用会社でこうした動きが連鎖的に起こっています。

三井住友アセットマネジメントはフィデューシャリー・デューティーにいち早く対応した運用会社でもあり、前任の横山社長から松下社長に代わった後もフィデューシャリー・デューティーに積極的に取り組んでいる姿勢が感じられます。

ゆくゆくは”受益者還元型”信託報酬が当たり前に・・・

投信の平均保有期間もようやく下げ止まりを見せてきました。最初にパッとお金を集めて後はだらだらと減っていくだけという日本の投信あるあるな姿は改善が必要です。

販売会社にもメリットが必要という事であれば販売会社の取り分を増やしつつ信託報酬を下げるという受益者と販売会社の折半という事だってできると思います。

今はまだ低コストインデックスファンドでしか採用されていませんが、いずれは一般のアクティブファンドにもこうした動きが拡がり、ゆくゆくは”受益者還元型”信託報酬が当たり前になって欲しいです。