いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。サステナブル投資家。2017年に新所沢から八女に移住しました。週末は一口馬主を楽しんでます。

丸山珈琲が小規模珈琲農園からマイクロロット珈琲豆を購入するファンドに投資しました

世界各地でバイヤーを通さず農園から直接購入している丸山珈琲が高品質なマイクロロット珈琲豆を購入する資金を集める丸山珈琲と生産者の特別小ロットファンドに投資しました。

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マイクロロットの高品質珈琲豆の生産現場

高品質の珈琲豆は大規模プランテーションではなく、標高の高い場所にある小規模農園で作られています。そうした場所では職が少なく、賃金の高い安定した職を求めて山を降りる人達をつなぎ止める為に小規模珈琲農園では高い賃金で人を雇う必要があります。また、賃金は週末払いのため多額の現金が必要になります。

でも、珈琲農園の収入は収穫した豆を売る時だけ。一般的に珈琲農園が出荷してからお金を手にするまでに3〜4ヶ月かかるため、キャッシュフローに悩みを抱えながら珈琲豆を育てています。多くの場合、借金をして事業を続けているのですが最悪の場合は借金が返済できず農園を手放すこともあります。

丸山珈琲のように安定した価格で継続的に購入してくれるバイヤーは珈琲農園にとってもありがたい存在で、素晴らしい豆を生産する農園を応援することで私たちは美味しいコーヒーが飲めるお互いハッピーな関係を築くことができます。

ファンドの資金使途

このファンドでは品評会などでも受賞している小規模生産者から通常の1/3程度に生産量を抑える代わりに丁寧に生産された高品質なマイクロロット品をボリビア、コロンビア、ブラジル、ホンジュラスから購入する資金を集めます。

また、前払いで一括支払いすることで経済的に厳しい生産者の生活安定にも貢献します。ファンドの分配計画を見るとわかるのですが、ファンド出資額に到達するまでは分配率は売上の100%。つまり、丸山珈琲が経費などを含めて回収するのはファンド出資者に投資した元本まで分配した後になります。

そこまでする心意気に共感し、美味しい珈琲をいただくための応援として投資しました。

ファンドを通じて購入された珈琲豆はコミュニティ・サポーテッド・コーヒーとして直営店やオンラインショップなどを通じて販売される予定です。

ファンド概要:丸山珈琲と生産者の特別小ロットファンド

募集金額:5,100万円
一口金額:26,245円
会計期間:2016年2月1日〜2017年9月30日
リクープ前分配率:売上の100%
リクープ後分配率:売上の6.3%
事業計画ベース分配率:107.6%
投資家特典:口数に応じて丸山珈琲の商品を贈呈