"いい投資"探検日誌 from 新所沢

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています

【いい会社の理念経営塾】ありがとう農法の佐々木ファームとの出会い 新井和宏×大久保寛司

いい会社の理念経営塾第3クール最終回は鎌倉投信の新井さんの会でしたが、北海道の洞爺にある佐々木ファームの皆さんをゲストに迎えて映画「大地の花咲き」の上映会を交えた豪華バージョンとなりました。

いい会社の理念経営塾第3クール「つらぬく経営」第5回 

日時:2015年12月3日(木) 18:30〜22:30
主催:NPO法人いい会社をふやしましょう
講師:新井和宏さん(鎌倉投信)
ゲスト:大久保寛司さん(人と経営研究所)
   村上さゆみさん(佐々木ファーム)

佐々木ファームとの出会い

大久保:

札幌の日新堂印刷でこんなにいい会社があるよという話が終わって飲んでいる時、税理士の森下さんが「あなたがいうような農業をやっているところがあるんですよ。」と紹介されたのが佐々木ファームさん。

洞爺の位置がよくわからなくて札幌から30分くらいかと思ったので、連れて行って欲しいとその場で、「悪いけど今から電話して。」とお願いしました。電話したのが23時過ぎだったので農家なので佐々木ファームの皆さんは寝ていました。

株式会社てっぺんの大嶋啓介さんの10周年記念の時に村上さんご夫妻がいらしていたんです。そういえば洞爺の農家さんがいらしてたなと思って聞いてみたら佐々木ファームさんでした。そこで翌朝、てっぺんの大嶋さんにこれから行きたいと紹介をお願いしました。

10周年記念の時のイメージだと奥様はお姫様のようにとにかくしゃべらない方で、農業をやってるのに上品でエレガントな方だと思っていました。そうしたら佐々木ファームに着いて30m先からガハハハハと声が聞こえてきました。あれが同じ人かと。そこからスタートしました。

話を聞いていると今後の経営について課題がある事がわかり、鎌倉投信の新井さんをご存じかと聞いたら知らないというので早速新井さんに電話をしました。「札幌来る予定ある?明後日?悪い、18時以降の時間をくれ。」とその場で新井さんの時間をもらいました。そして2日後、千歳空港に新井さんがかっこよく登場したのです。

新井:

寛司さんからメールが来て、さらにすぐ電話が来ました。普段寛司さんは電話もメールもしない人なので何があったのかとびっくりしました。
そんな状況では「はい」「yes」「よろこんで」しか選択肢はありませんでした。

札幌に移動した次の日は予定が入っていたので、東京から移動して千歳から札幌に移動する間の時間を寛司さんがピンポイントで抑えました。この熱の入れようがすごかった。すごいものを見たんだな。とんでもないものがあるんだなとピンと来ました。とはいえ、どんなものかわからなかったんです。とにかく寛司さんは興奮状態です。

大久保:

そこまで何度かすれすれの縁が続いてようやく佐々木ファームさんに辿り着いたんです。実際会ってどうでした?

新井:

わざわざ空港に来ていただいて、空港のレストランで話をしました。最初の印象は農家というよりもスポーツジムに通っている人。旦那さんがムキムキマンなんです。夫婦揃って農業っぽくない。奥様は派手とはいいませんが、声が派手(笑)。

最初は本当に農業をやってるんだろうかと思いました。ご紹介いただいた税理士さんは昨日税理士甲子園で優勝した森下浩さんという税理士さんです。もともと金融をやっていて、農家を支える税理士になるといって独立した方です。みんなぶっ飛んでいるんです。寛司さんはそりゃ相当すごいものを見たんだなと思いました。

一番記憶に残っているのは社員さんの輝き。寛司さんが絶対間違いないという時、社員さんの輝きを見ています。

「いい会社」とは社員ひとりひとりが輝く場をリーダーがつくっている会社

大久保:

経営組織を見てトップだけ輝いて社員が疲弊している会社というのは結構あります。私の軸は社員ひとりひとりが輝く場をリーダーがつくっているのかどうかです。

そこで抜き打ちで社員と話すようにしています。私と話すと人前で話せない人がべらべらしゃべるようになるんです。どうして?と聞くだけでみなさん自分の会社をイキイキと話始めます。

いい企業=美しい挨拶を全員ができる会社です。お二人の話も凄かったのですが、社員を見て間違いないなと思いました。嬉しい瞬間はここに人間がいた、輝く企業があったぞと知ったときです。そこを掘り下げて自分自身学びたくなります。

佐々木ファームの村上さんが行き詰まって札幌のセミナーに行って農業を専門に儲からない仕事をしている税理士の森下さんに出会いました。森下さんが「この中に困っている人はいませんか?」と聞いたんです。村上さんは手を挙げて相談しました。

村上さんは政府系金融機関からお金を借りていたのですが、返済に困っていました。実はその金融機関が森下さんが以前勤めていた金融機関で融資担当者は仲の良い同期だったんです。そこで森下さんが一緒に相談に付いてきてくれて税理士と融資担当者が一緒になって再生プランを練ってくれました。

それが今年の7月の話です。話を聞いていたらドラマみたいだねと話したら「映画になります。ミュージカルにもなります。」と言われました。佐々木ファームのことは映画にもミュージカルにもなったんです。新井さん、佐々木ファームに行ってみてどうでした?

新井:
村上さん夫婦がお二人ともむちゃくちゃ明るいんです。

大久保:

ご主人、今日はアキレス腱を切ってしまって来れなかったかったんです。

新井:
現地に行って話を聞いた時に、とてつもなく大変な状態だったとはとても思えませんでした。そのくらい信じられないくらいものすごいV字の谷が用意されていたんです。

大久保:

よく生きていたなと言う世界を二人とも通っています。

新井:
あれを見たら何か役に立ちたいと思いますよ。

大久保:

洞爺湖の近くのウインザーホテルが見れるところに佐々木ファームがあります。2,3人で行こうと思って声をかけたら10人にもなりました。でも、訪問者10人が佐々木ファームの敷地内をうろうろするだけでどんどん顔が透き通っていくんです。
もともとアイヌの祈りの地だったらしいのですが、うろつくだけで雰囲気がかわっていく。これは実際に行かないとわからないと思いますがなんともいえない感動を味わいました。
これをたくさんの人に伝えたいなと思っています。

新井:
行かないとわからないのは伊那食品の次が佐々木ファームですね。

大久保:

伊那食品は一番感動した会社で、トヨタの社長が師とした塚越会長のいる会社です。合宿研修で伊那食品の素晴らしさを伝えたけれども、それでも信じていない人がいるんです。

実際に訪問学習会に行って寛司さんがおっしゃってたのは本当だったんですかと言われました。どんなに美味しいと言ったところで本当の美味しさはわからないんです。行かないとわからない。

伊那食品は今年だけで8回行っていますが敷地に入っただけで涙が出てくる人がいます。感受性豊かな人はそうなるんです。
質の高さのエネルギーがあり、これは感動でした。

新井:
社員さんを見るとまた感じるんですよね。

大久保:

いまから映画をご覧いただきます。今日は佐々木ファームの社員の方にも来ていただいてプレミアムな会です。今日は監督さんも来ていらっしゃるので一言。

岩崎靖子監督:

農家さんを一年間追いかけてこんなに苦労の上で野菜が届いていたんだなと思いました。

大久保:

佐々木ファームと出会ったことで今までと違うモノが芽生えて、銀行をやめて父親の保育所を継ぐことにした人もいます。

 

つづきます。