"いい投資"探検日誌 from 新所沢

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています

鎌倉投信 新井和宏さんが語った日本に本当の投資家が育たないワケ|お江戸百年塾2015#5レポート(3)

6月10日(水)に増上寺光摂殿でお江戸百年塾レポートの続きです。

投資先と苦楽を共にする、経済ではなく経営に投資するというお話です。本来、投資に宿っている「資する」という感覚が利だけ求める投資には欠けているように感じます。私が個別株投資から投資を始めたから余計にそう感じるのかもしれませんが、新井さんが話していた苦楽を共にするという感覚には共感できます。

お江戸百年塾2015#5

『投資は「きれいごと」で成功する』
 講師:新井和宏さん(鎌倉投信 取締役・運用部長)
 日時:2015年6月10日(水) 18:30〜20:40

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■ 投資先と苦楽を共にする

新井:

投資先と苦楽を共にするという概念は普通の運用会社にありません。

「厳しいなら株を売ればいいじゃん。」

こういう態度は会社から嫌われます。あなたの周りに調子のいい時だけ寄ってきて、調子の悪い時に去っていく人がいたとしてその人は好かれるでしょうか?多くの運用会社はそういう事をしているからマネーゲームと言われるんです。

鎌倉投信は投資先が倒産したら心中です。なぜか?その会社が必要だと思っているからです。いい会社であり続ける限り最後まで付き合います。皆さんもいいとこどりしている人は嫌いですよね?でも、お金になった瞬間違うことをしてしまうんです、

「投じて資する」のが投資です。

相手に資するのです。それをしていないのは(機に投じる)投機です。これが、日本に本当の投資家が育たない理由だと思います。

■ 経済でなく経営に投資する

世の中には会社の経済に投資すると思っている人が多くいます。特に評論家にはそういう人が多いです。

森は同じ木だけで出来ているわけではありません。よく見ると森の中に1本として同じ木はありません。同じようにあなたと同じ人はこの世の中にいないんです。ただ、わかりやすくする為に統計などを使って同じ種類だと決めているだけです。

「いい会社」は統計学的には外れ値に当たります。そのため、いい会社は経済で語れません。個性が強すぎて一般化出来ないのです。

鎌倉投信では障がい者雇用が得意、農業が得意など個性を持ったいい会社をサポートをしていきたい考えています。そうした会社がイキイキするのが本当の意味でのダイバーシティ経営であり、日本が成長するためのキーワードだと思います。

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