いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。2017年に所沢から八女に移住しました。

第7回ブロガーミーティング(eMAXIS意見交換会)でeMAXISプラスについて聞いてきました

三菱UFJ投信さんで開催された第7回ブロガーミーティングに参加してきました。今回はブロガー枠以外に先着10名限定で一般の方も参加できるという事でより開かれた会になりました。(当日の配布資料はこちらです。)

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感想

今回のブロガーミーティングで注目していたのはeMAXISプラスの意味するところとなぜコモディティという点でした。事前に聞きたかった点は説明を聞いて理解できたので良かったです。ユーザーフレンドリーな点を訴えていましたが、確かにここまで胸襟を広げて向き合ってくれる運用会社は少ないですからね。そこはとても評価しています。

あと、今年の新入社員がeMAXISのコスプレをしてお祝いをしてくれたという話も聞いたのですが、eMAXISのコスプレって何になったんでしょうね?

eMAXISプラスって何?

これはベーシックなインデックスではなく、分散投資を行う上でスパイス的に組み入れるとよいのでは?と思われる資産クラスに投資するインデックスファンドという事でした。 今回はコモディティでしたが、今後スマートベータなんかも期待できそうに感じました。

なぜコモディティ?

基本8資産については既に抑えていたのであと追加するならヘッジファンドかコモディティと思っていたのでそんな理由かな?と思っていましたが、お話を聞く限りラップ口座でeMAXISが取り扱われることになり、そちらの現場からの要望が強かったのではないかと感じました。ミーティングが始まる前に吊られた男さんと債券のインデックスファンドの口数が時々大きく伸びているのをなんなんでしょうね?と話していたのですが、ラップ口座が・・・という話を聞いてピンと来ました。

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昨年10月に東海東京証券のラップ口座での販売を開始しているので時期としてもドンピシャです。ラップ口座であればコモディティを販社としては入れたくなりますよね。

三菱UFJ投信ではワールド・コモディティ・オープン(ラップ向け)というラップ向けのコモディティファンドがあるにはあるんですけどね。やはりそこはeMAXISで統一したかったんでしょう。ちなみにそちらの方が公募でない分微妙に低コストです。

配布資料でもコモディティファンドの残高は公募ファンドでは伸び悩む中ラップ口座でぐんぐんと伸びていました。

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ラップ口座の残高が増える中でオワコンとも思われていたコモディティへの投資も増えているのです。私もトレンド・アロケーション・オープンを通じてコモディティには少しだけ投資していますが、確かに分散効果は期待できると思っているのでスパイス程度に使うのはアリだと思います。コモディティの買い持ちは倫理的にあまりやりたくありませんが。

という事でレポートです。

1.開会挨拶
  営業企画推進部戦略営業室 水野室長

今回のブロガーミーティングは新商品が設定されるということとeMAXISプラスシリーズの創設がテーマです。プラスが出来た背景、狙いを説明して皆さんから忌憚ない意見をいただきたいと思っています。
運用業界が激変していおり、当社も国際投信と統合を7月に控えていて再来週には有楽町へ引っ越しするのでこの建物では最後の開催になります。

ひとつの例としてラップが急速に伸びています。一任やファンドとしての形での提供になりますが、かつての高分配頼みの営業からは分散投資という若干好ましい方向に向かっているのかなと思っています。ラップは既に4兆円のマーケットに育ってきており、そういったところに当社も踏み込まざるを得ません。現行のラインナップでは次世代のポートフォリオには足りないかなと思い、半年近く議論して創設したのがeMAXISプラスシリーズです。まず第一号としてコモディティファンドを出すことになりました。

2.eMAXISの近況
 インデックス運用部 荻野CM

まず私の事からお話しますと国内株のインデックス運用に携わっています。所属はインデックス運用部でパッシブ運用部から部署名が変わりました。パッシブという言葉には消極的、受け身という意味があり、受け身の姿勢ではなくスマートベータなど拡大しているインデックス運用という成長に部署名からも取り組んでいこうというものです。名前だけでなく体制も強化しており、今回の新シリーズなど多様化に向けての意気込みを感じてくれればと思います。

eMAXISシリーズの残高が1,800億円を突破しました。一昨年開催したブロガーミーティングでは700億円でしたので1年半で倍以上になったという事です。その間にJPX400と物価連動国債に投資するファンドが追加されました。

代表ファンド毎の個別の伸びを今回は口数表記しました。これを見ると指数の伸びによるものだけでなくお客様の資金も順調に入っている事がわかると思います。

バランスファンドも含めて着々と伸びています。背景には販売会社の数があります。前回開催時の20社から現在では36社にまで増えました。NISAもあり、インターネット販売に目を付ける販社が増えています。順調に増加しているが、ここにあぐらをかいているわけではありません。

様々な取り組みをしてきました。
ポートフォリオナビゲーションのサイトやイベントの開催、FPの花輪陽子さんにも協力いただいて物価連動国債をわかりやすく解説したページも作りました。

インデックスファンドの魅力のひとつに「わかりやすい」があります。
指数との連動を目指しているのでわかりやすいと言われているのですが、実際に中身がどうなっているのか解説しているところはありません。そこで指数について詳しく知っている人=当社のファンドマネージャーから初心者に向けてわかりやすく説明するために知恵を出し合ったコンテンツも用意しました。過去の値動きのページでは変動の大きかったところにどんなイベントがあったのか解説も加えています。ぜひ一度ごらんになってください。

このようにより多くの人に魅力を伝えていきたいと考えています。

3.eMAXISプラスの立上について
 営業企画推進部戦略営業室 水野室長

eMAIXISとeMAXISプラスとの整理についてお話します。
従来のeMAXIASとプラスでeMAXISシリーズとしてブランドを打ち出そうとしています。ブランドイメージとしては幅広い品揃え、低い信託報酬、インデックスファンドシリーズです。

従来のものはベーシックなツールでした。プラスは従来の枠に収まらないステップアップに必要なツールとして提供します。

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eMAXISプラスとは「資産運用のステップアップツール」
組み合わせることでその魅力がより発揮されるラインアップ。

この説明文のうちステップアップ、スパイスという言葉にこだわりを持っています。投資機会の拡大と高度な分散投資のツールとしてeMAXISの持つ基本コンセプトを維持しながら作ったものです。

共通点はネット、ノーロード、インデックスファンド、低コスト、ユーザーフレンドリーという点です。インデックスのわかりにくい点をわかりやすく伝える、今回のような場を設けて意見交換するなどユーザーフレンドリーに強みを持っていると思っています。ネットを通してわかりやすく伝え、今後もより拡充していきたいと考えています。

eMAXISプラスシリーズはコモディティ以外の新商品も検討中です。

4.新ファンドについて
 商品開発部 平床M

これまできれいにマトリクスを描いてベータを提供していましたが、これ以上品揃えを増やそうとした時にだいぶ埋まってきたと感じました。細分化も一つの手だったのですが、これまで面でベータを提供していたところもあるので、それであればさらにマトリクスを拡大するのもよいのではないかと考えました。

分散投資やなかなかアクセスできない資産にアクセスするシリーズがあってもいいのではないかという事で発展性を持たせるために切り口を変えました。

ラップビジネスで大和さんが走ったという点もありますが、個人投資家もポートフォリオという観点からものを考えることもあるだろうという視点が発端です。

コモディティインデックスは実態として各資産との相関について相関係数は低くなっています。教科書的には分散投資効果が体現できるのではないかと思います。

コモディティでよく言われるのが人口増加、世界経済の成長による需給の逼迫というものですが、中長期的にインフレに備えるものになるのではないでしょうか。

業界的なコモディティファンドの活用という意味ではポートフォリオを組んだ状態での提供が増えています。当社でもアドバンストバランスというラップ型ファンドがありますがコモディティが2%程度入っています。また、ラップ専用のコモディティの残高がぐっと増えていきています。

業界上位のコモディティファンドについて調べてみましたが資源バブルの2007年頃、コモディティファンドが次々設定されましたが当時は仕組み債に投資することでリターンを得るのが主流でした。皆さんご存じのように仕組み債を使った投資にはカウンターパーティリスクがあり投信協会的にも規制がかかっています。当社でも三菱UFJコモディティファンドがあるが、明後日償還します。これは仕組み債を使わないようにという分散投資規制に対応するための措置です。

じゃあコモディティを今後提供しなくなっていいのか?というところから始まり、ETFに投資するというスタンスになりました。他のファンドとはスキームが異なりますが、結果として信託報酬を低く抑えることができました。

マザーファンドはETFを1銘柄購入します。投資先のETFはどういったものかというとiSharesのETFで信託報酬は0.45%です。受益者様への負担を考えてコストの低いものを探してきました。ベンチマークとなるブルームバーグ商品指数はS&P GSCI指数と双璧をなす指数です。

コモディティというとエネルギーというイメージがありますが、特定の資産にあまり大きくベットするより全体に投資できる指数がよいだろうという事でこちらを選択しました。

5.コモディティの市況環境について
 戦略運用部 藤巻SM

原油市況と見通しをお話します。原油は昨年夏場から半値以下に急落してきた事により高コストのシェール企業の掘削装置(リグ)の数が半数以下になりました。結果として3月から米国の原油生産量が頭打ちになっていますが、マーケットは原油価格を反発させました。

原油在庫量は頭打ちの傾向がありますが例年と比較して在庫が積み上がっているので爆騰しないのはこの在庫が原因です。ここに来て在庫は少し下がってきているので原油価格は維持されるのではないかと価格は維持しています。60ドルという水準とそれにより原油価格の生産コスト割れからの回復でリグ数が回復するのではとも見られています。

当面60ドル水準でいくのではないかと思いますが、明日OPEC総会が開催されます。そこで原油減産は見送りなのか?原油市況の安値誘導は続くのか?サウジアラビアが何をいうのかに注目が集まっています。

原油以外では穀物とソフトコモディティは概ね豊作のため上値が重い状況が続いています。一方エルニーニョ現象が既に起き始めているとも言われており、インドなどでは熱波がおきています。エルニーニョの年は干魃や大雨など天候不順による問題を潜在的に抱えています。

工業用貴金属では中国が生産旺盛で供給過剰のため安値圏に推移しています。ただ、需要面では中国の経済対策への期待が集まっています。

金は個人的には生産コストとみてる1400ドルを維持という方向感です。

畜産はアメリカのBBQシーズンを迎えて底堅く推移しています。

需要は堅調で供給もたっぷりある需要も供給もたっぷりというのが現在の世界です。底値しっかりでなかなか上値を追いません。ISなど地政学リスク、天候不順のリスクで突発的な生産障害がおこりやすいというのを内包している問題です。

世界的な人口増加、経済の成長によりマーケットしてはコモディティは拡大し、存在感は弱まることはないのではないでしょうか。

 

忌憚ない意見が飛び交うブロガー放談へ続く・・・