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スパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンドの運用報告をチェック(2015年3月)

3月20日にスパークス・日本株式スチュワードシップ・ファンドの運用報告がマネックス証券のオンラインセミナーで開催されました。もちろん仕事で見ることは出来ませんでしたが、アーカイブを見ることが出来ましたのでそちらの内容をチェックします。

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現時点で16銘柄に投資をしていますが、1月30日時点での上位5銘柄が公開されています。

1月30日時点の上位投資銘柄

  1. サンゲツ(7.42%)
    江戸時代から続く壁紙・カーテン・床材などの老舗インテリア商社
    床材のシェアは50%という安定した業績だが設備投資や株主還元に消極的
    以前から何度も訪問して面談しているが、昨年創業家の社長から三菱商事出身の新社長へ交代をきっかけに変化に期待
  2. 新東工業(7.11%)
    自動車・造船など向けの成形加工機械と消耗品販売
    ノウハウの詰まった消耗品販売で稼いでいるがROEが低い
    多額の現金と持合株で資本効率が悪く、PBRは0.6倍
    財務戦略の改善を提言中
  3. ヤマハ(6.66%)
    楽器の総合メーカーだが株価の評価は準じていない
    経営多角化に業績悪化したが、不採算部門から撤退中
    楽器と音響設備に特化してブランドイメージを鮮明化を期待
    財務戦略の改善を提言中
  4. 日本デジタル研究所(6.57%)
    会計事務所向けに自社製造したコンピュータ端末を販売
    ニッチ分野で強い事業基盤を持つが資本効率が低くIRにも消極的
    複数回意見交換を行っていて直近も3時間のミーティング
    経営陣にROE革命の考え方や他社事例の紹介など行っている
  5. トーカイ(6.21%)
    介護用品レンタルで安定した業績
    ゴルフ場など過去の経営多角化から撤退しているが多額の借入金あり
    安定したキャッシュフローに依存して保守的な財務運営
    株主還元策は実力に比して不十分として拡大を期待

安定した業績だが資本効率の悪い企業に投資

上位投資銘柄を見ていて共通するのは安定したキャッシュフローを持つ一方で株主還元に消極的であったという事です。結果として実力に比して低い株価で放置されたりしているのですが、経営陣との対話を通じて企業価値向上を目指しています。

株主還元だけ提言しているわけではなく、業績向上に向けた設備投資を勧めたりもしており、更なる成長のための提言を行っています。

質疑応答

Q.パフォーマンスがTOPIXに劣後しているが・・・
A.現時点でキャッシュを20%程度保有しています。まだ運用開始から3ヶ月という事でポートフォリオ構築中という事もありますが、今後株価が割安なところで更なる組み入れを進めていきます。相場的な考え方では組入企業には中小型株が多く、現在の大型株主導の相場では出遅れているという面もあります。

Q.どのくらいの頻度で企業と対話していますか?
A.会社にもよりますが、少なくとも四半期に一度は面談しています。日本デジタル研究所のように毎月長時間お会いする会社もありますし、必要に応じて行っています。

Q.スパークスとの対話に対して企業側は前向きですか?
A.多くの企業は前向きです。スパークスでは89年からボトムアップの運用をしており、年間2000回以上の面談を真面目に続けてきました。真面目な調査活動をしていて真面目にお付き合いできる運用会社だと評価されていると思っており、面談を通じて資本効率や株主重視経営について理解されるまで繰り返しお話しています。

Q.このような報告会は毎月ありますか?
A.組み入れている会社が少ないのと運用を開始して間もないこともあり、まだ対話があまり進んでいません。そのため毎月開催しようとすると内容が薄まってしまうと考えていて、今後企業との対話が進んだり変化があった場合は極力開催したいと思います。

オンラインセミナーを通じて今後も運用を知ることができそうです。このファンドには今後も期待できそうですね!私も定期的な積立を始めました。

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