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日本コムジェスト×セゾン投信共同セミナーレポート(1) セゾン投信:中野晴啓氏

4月19日(土)に日本コムジェストとセゾン投信の共同セミナーが開催されました。セゾン資産形成の達人ファンドにも組み入れられているニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンドSAの運用を担当されているアルノー・コッセラ氏がパリから来られるという事で楽しみにしていたセミナーです。

日時:2014年4月19日(土) 13:30〜15:30

演目:日本コムジェスト×セゾン投信共同セミナー
   【セゾン資産形成の達人ファンド】組み入れファンド『コムジェスト』を知る!
講師:アルノー・コッセラ氏(コムジェスト・グループ取締役兼副CIO)
   鍋島宣総氏(日本コムジェスト代表取締役)
   中野晴啓氏(セゾン投信代表取締役社長)

会場:ホテルサンルートプラザ新宿【芙蓉】

中野(セゾン投信):

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今日はアクティブ運用にフォーカスを当てて説明します。アルノー・コッセラさん。コムジェストの最高運用責任者で日本に来るようになってずいぶん会っていますが素晴らしい方です。

何回かアルノーさんとはセミナーをしたことがありますが、前回は3年前でした。当時はユーロ危機のまっただ中で、参加したあるお客様から「君はこんな危ないところにいつまで投資をしているつもりだ。危ないところはスパっと売るものだろう」と言われました。今となってはあれですが、当時から今まで何も変わらず運用を続けていました。

ユーロはきわめて戦略的な制度という事で信用して投資おり、逆に売られていたヨーロッパ地域に重点的に配分し続けてきました。おかげで達人ファンドはずいぶんいいパフォーマンスを残しています。よい成績にはいろんな要因がありますが、一つはそうしたみんなが見向きもしないときに行動できるファンドであるということがあげられます。 

■セゾン流アクティブファンド

今日はコムジェストという会社や運用哲学を皆さんに感じていただきたいのですが、まずは資産形成の達人ファンドについてお話します。セゾン投信のアクティブファンドなのでセゾン流アクティブファンド。セゾンの標榜する運用とは「徹底した国際分散投資」であり「地球経済の長期的な成長にどっしりと乗ること」です。達人ファンドはそこにいくつか違う要素が入っています。

一つは相対的に割安と評価するマーケットにお金を重点的に入れる逆張りの資産配分を行うという事です。大前提は逆張りで安くなるのでみんながダメだと思うところに入れます。もちろん安くなった要因は分析しますが価値が毀損していないのであれば買っていいタイミングだと思います。

ユーロが危ないとかギリシアがすっころんだとか言われている時にしっかりとお金を入れて一緒に運用をお手伝いしてくれたのがアルノーさんのファンドです。

もう一つ達人ファンドの特徴は集中投資。原則として集中厳選投資です。銘柄選択は非常に大事でいい会社をどうやって選択するかを共有することが大事です。達人ファンドでは組み入れているそれぞれのマネージャーの考えがきわめて合致しています。そうでないと一緒に仕事ができません。

セゾン投信という会社は小さな会社ですが徹底的に国際分散投資を行います。日本の会社であればこの場で仕事ができますが、ヨーロッパの会社は見に行く時間もお金もありません。もちろんアメリカもアフリカについても同様です。そういった中でファンドオブファンズを選びました。マルチマネージャーという考え方で、運用者がそれぞれの地域で我々の運用理念とがっちりと共有できる人をアサインメントしてそこにお金を配分していきます。

こうした仕事はゲートキーパーとも呼ばれます。うちの運用部の大事な仕事はマネージャを探して価値観の共有を100%はかること。同じ価値の運用を継続的に続けているかリアルタイムにウォッチすること。コムジェストさんにはほぼブレがありません。一度もそれを感じたことがないとはっきり申し上げます。

大事なのは企業の継続的な成長

今すぐ上がる株はなにか?証券会社でチャートを見たりしますが究極的に言うとそういう価値は僕らにはありません。相場ではなく価値。投資先の会社が行っているビジネスが作り出す価値を見に行っています。どれだけお金を生み出す力があるかどうか。売り上げであり利益を見ていてそれが長期的に安定的に成長していくこと、一番大事にするのは成長です。

アルノーさんのポートフォリオは成長を合理的に判断できるものを厳選することをしっかりやっていて、30銘柄に厳選投資しています。 

株価はどういう要素でできているかというとPER×EPSで表されます

  • PER:どのくらいの利益の倍率で評価されているか
  • EPS:一株あたり利益のこと

この中でEPSの概念を一番重視していて、これが将来にわたってどのくらい増えていくのかを見ています。いいビジネスをしている企業はこれが合理的に見えます。PERが何倍かという話は相場の話。多くの人はこちらで話をしますが、一番大事なのはキャッシュフロー創出力です。

景気の循環の中でいい時悪い時があります。そういう経済の波に対して翻弄されにくい事業を選びます。例えば金融セクターは波が激しい業種です。他にはハイテクなども。景気に業績が翻弄される銘柄は意識的に避けることで景気が悪いときにも下がりにくいポートフォリオになります。ぶれを抑制することは大事にしている理念で、彼らも同じように実現しています。

結果的にシャープレシオと呼ばれる効率的な運用が実現されることになります。値動きをたくさんすることで高いリターンをあげることはできますが、それは健全な運用とはいえません。下がるときにできるだけ下がらないようにすることが健全な運用です。

コムジェストについて

コムジェストは昔から知ってはいましたが、知る人ぞ知るブティック型運用会社です。業界の人にも渋いところとやってるねと言われます。渋い=評価が高いということで生活者には知られていませんが、機関投資家の中で職人的な実績を積み上げてきた運用会社です。日本にはほとんどこういう運用会社はありませんが接することができるのは貴重なこと。

たくさんのディスカッションをして達人ファンドの中で非常に重要なパートを担当してもらっています。今は1/4くらいがヨーロッパ。全てアルノーさんにお任せしています。欧州に関して100%信頼関係ができていてヨーロッパはコムジェストに全てコミットしていけばいいと考えています。今日はぜひ皆さんにも知っていただけたらと思います。

セゾン投信の資産形成の達人ファンドの注目が集まって126億円の残高になりました。100億円を超えると一人前のファンドと呼ばれますのでいよいよ一人前になりました。ぜひこれからもしっかり見て欲しいと思います。

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