いい投資探検日誌(from 八女)

しあわせをふやす いいお金の使い方を考えています。2017年に所沢から八女に移住しました。

チョクハンまつり花の陣2014 in 名古屋レポート

4月12日(土)に全国3カ所でチョクハン投信の祭りが3年ぶりに開催されました。私は今回名古屋会場に行ってきましたのでその模様をレポートします。

お三方から長期投資への熱い想いが伝わる内容でしたが、レポートを書いていてせっかく三社から集まっているのでそれぞれのファンドに込められた想いや異なる点について比較しながら話してみると面白いのかなと思いました。実際、質疑応答でもそれぞれどんなファンドなのか?という質問が出ていましたし。

それぞれが話したいことを話して終わった感もあったので、できればファシリテーターを入れて話しすぎる人が出ないように(笑)時間を管理しつつ流れをコントロールするともっと盛り上がったとも思いました。

日時:2014年4月12日(土) 13:30〜15:30
演目:「やっぱり長期投資」+1
講師:田子慶紀氏(ユニオン投信代表取締役社長)
   中野晴啓氏(セゾン投信代表取締役社長)
   岡大氏(ありがとう投信代表取締役社長)

会場:家計の相談総合センター セミナールーム

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岡(ありがとう投信):

チョクハンまつりは直販でやっている運用会社8社が今までは一度に集まってやっていましたが、そうするとお客様とふれあう時間が少ないという事で今年は3カ所で開催することになりました。名古屋は3つの直販投信がお邪魔しています。今日の流れは3人がそれぞれ長期投資や直販への想いを話した後、それぞれのファンドについて簡単な説明、最後に質疑応答といった流れを予定しています。

■ チョクハン投信とは?

最初に私からチョクハンってなに?という事をお話します。日本には直接投資信託を販売している会社が8社ありますが、資産の規模でみると日本の投資信託全体の1%にも満たない小さな存在です。でも、私たちはこれから日本でも大きなシェアを持っていくのだろうという期待をもって活動しています。なぜ期待を持っているかというと、直販の方がお客様のメリットが大きいからなんです。

ここにいる皆さんはいろいろな想いをもって投資して下さっていると思いますが、全員に共通項として入っているものは「資産を増やしてね」という思いだと思います。いいことに使ってくれるんだったらお金は減ってもいいというのだったらファンドではなく寄付にそのお金を向けると思います。

お客様は「お金を増やしてね」と思っている。一方で運用会社は「儲けよう」と思ったらどうするでしょうか?運用会社にとっての収入源は信託報酬であり、ファンドの純資産額に対して一定のパーセンテージで報酬をいただいています。ですので自分たちの収入を増やしたければ資産を増やす必要があります。運用会社はお客様と同じ方向を向いていけるというのがスタートラインにはあるはずです。

運用会社とお客様の間に銀行や証券会社といった販売会社を通した場合について考えてみます。販売会社の主な収入源は販売手数料です。販売会社が収入を増やそうと思ったら販売額を増やしたい=お客様に投資信託を買ってくださいという事になります。無限に新しいお金が入ってくるうちはお客様と方向の違いはありませんが、そう簡単にはいきません。

証券会社と取引したことがある方は経験があると思いますが、証券会社は新しく出たいいファンドに乗り換えませんか?という乗り換え=販売行為で販売手数料を稼いでいます。間に入っている販売会社はお客様の資産を転がす事でお客様の資産をすり減らせながら販売手数料という収入を得ているのです。これはあまりいい関係ではありません。アメリカなどでもかつては販売会社がこういった良くないことをやっていましたが、それではいけないと運用会社が直販に力をいれて伸びていった会社があります。私たちは日本でもそういうことを起こそうとしているのです。

■インフレ時代の投資

次に足下の話をします。この春消費税が上がりましたが、上がる直前に駆け込みで買い物をするという動きがありました。スーパーなどでもセールをやっていましたが驚いたのはエレベーター前にスペースをとってトイレットペーパーを売っていることでした。

確かにトイレットペーパーは腐らないかもしれないけれども、あんなに安くてかさばらないものを買う必要があるんだろうかね?と息子と話していました。子どもに「じゃあ何を買えばいいの?腐らなくてかさばらないものじゃないといけないね。」と話すとしばらく考えて「小さくても価値の高いものがいいね。」という事になりました。

息子は言いました。「ブルーレイレコーダーが欲しい。」「いいね。でも、ああいうのはゆっくり買った方がいいものを買えるんだよね。」子どもはまた色々考えました。「持っていても価値が下がらないもの、つまりお金でもっていればいいじゃない。」「いいところをついてきたね。」と一先ず子供むけの話は終わらせましたが、でもそれでは残念な答えなんです。もう少し難しいことまで考えるとインフレが来るとお金の価値は下がってしまうんです。

皆さんも消費税増税の陰で便乗値上げがあったのを感じていると思います。会社の近くにあった500円のワンコイン弁当が4月から610円になりました。そういうわけのわからないものがあります。消費税は5%から8%なので厳密にいうと3%も値上がりしません。

ここからは子どもに話さなかったのですが、インフレの話をしても「じゃあ銀行に預ければ利子がつくよ。」とたぶん答えただろうと思いますがそう単純な話ではありません。銀行に預けると利子(金利)をもらえます。じゃあ金利って何なの?と考えるとその陰には銀行の商売におけるコスト、儲けが隠れているのです。じゃあこの金利分を誰が負担しているの?という事につながります。

銀行は預かったお金を誰かに貸しています。預かるよりも貸す金利の方が高いのです。じゃあ誰が借りているのかというと企業がだいたい借りています。企業は銀行から借りたお金でその金利分をどこに向けるでしょうか?我々消費者が企業から買うモノやサービスの値段を上乗せするのです。

これまではデフレでした。でも、これからインフレになってくると金利とモノの値段の差が広がっていきます。そうすると銀行に預けているだけではインフレ分を取り戻せなくなってきます。じゃあ何か別の方法でインフレについていく必要があるのではないかという事になりますが、企業にのっかればいいんです。企業と行動を共にするということは株主になるということです。それを我々はメインに考えています。

■なぜ長期投資なのか? 

短期投資が勝ちにくい理由についてお話します。私たちは長期投資をすればいいと言っていますが、ぱぱっとうまいこと儲けられないの?と思う人もいるかと思います。

20年という期間での株価の値動きを検証すると、70%は企業価値で説明ができ、金利の変動で10%、それ以外の要因が20%くらいでした。今度は期間を1年間にした場合、企業価値の変化では説明できず、ほとんどの要因は企業価値や金利以外の何かになります。

つまり、企業の価値は今日と明日でそんなに変わらないという中で勝負をするのが短期勝負。証券会社では期間が1年でも長いといいますが、そこでは株価上昇をつかむ手がかりがないということなのです。博打のような世界なのでうまくいく人も中にはいます。でも、将来のためにお金をつくろうとしているのであれば長いこと博打に勝ち続けられるでしょうか?よほどの運が必要です。

そこで、期間を長期にして投資をすることで企業価値をベースにした株価の上昇にのっかれればよいということになります。自分の人生の勝率をあげることが大事でなるべく勝ちに近い方法を続けるのが一番です。また、短期の場合は皆で取り合うゼロサムですが長期の場合はベースになる企業が成長するのでプラスサムになります。そういったわけで私たちは長期投資がいいとひたすら話しているのです。

中野(セゾン投信):

今日は名古屋に3社の代表が集まりました。チョクハンまつりは名古屋では初開催になります。歴史的に見ると3回目の開催でこれまで大阪、東京でやっていましたが、その後しばらくやらずに今年は3年ぶりの開催となりました。

直販の投信会社は世の中に8社あって今年は3か所に分かれてやってます。名古屋の他に大阪で3社、姫路で2社。3カ所同時開催です。今日は直販まつりなので直販について話したいと思っています。この中では岡さんが一番早くて設立から10年。セゾン投信、ユニオン投信と続きますが、いずれもこれからずーっと続けていかないといけない会社だと思ってやっています。

■チョクハンと系列 

皆さんには「チョクハン」とカタカナで覚えて欲しいと思っています。投資信託を直接する運用会社が8社、同じような仲間ができましたがそれっきりになっています。これで終わりなのかな・・・?とも思いますが。僕らが成長していけばいいと思っています。セゾン投信も今年で設立から8年目に入りました。

2つのファンドで830億円、6万人のお客様に支えられていますが、直販投信みんな足しても純資産ベースでは世の中の1%にも満たない存在です。株式投信の残高は60兆円ありますが、その中のだいたい0.7%ほど。皆さんはそんなちっぽけな存在に参加している先鋭的な人。進歩的な人であることは間違いありません。

今の日本の投資信託の仕組みではマイノリティですが、我々には販売会社を通さないで直接手渡しする事に対するこだわりがものすごくあります。既存の運用業界では90社くらいあるのうちほとんどが証券、銀行系の運用会社です。それらへの徹底的なアンチテーゼとして彼らの慣習・常識を否定してきました。今日はそれを改めて認識して欲しいと思います。 

みなさんご存じの名前だと思いますが、大手だと野村アセットマネジメントという会社は知っていますか?でも、誰が社長でどんな運用をしているか知らないと思います。社長の顔はどうですか?ぼくも知らないんです。運用会社の株主が日本を牛耳っている金融機関であり、金融機関の系列という立ち位置の運用会社なんです。直販にこだわっているのは独立系。それに対して業界標準は系列です。

系列の運用会社にとって偉いのは親会社である販売金融機関で、親会社から必要な機能を求められています。このヒエラルキーでは売る会社が圧倒的に偉い存在になります。実際、日本の投資信託は販売会社経由で99.2%が売られています。普通の人は銀行や証券会社に行って窓口の人におすすめのファンドを聞くと思います。外資系の運用会社もこの流れに取り込まれてしまいました。

■売りやすいファンドを下請けで作っている現実

販売会社が強いヒエラルキーでは運用業界が販売している金融機関の下請けになってしまっているのです。運用会社の想いだけで作ったファンドは売ってくれません。販売会社にお伺いをかけて販売会社が売りたいものを作るようになります。少し前だとはトルコやらインドネシアとかシエールガスなど。アメリカのリートなども根強い人気がありましたね。今、値上がりしている集中投資のファンドがもてはやされます。テーマ型のファンドは金融機関も説明しやすく、売りやすいのです。

オーダーを受けて下請け生産をして頭を下げて売っていただく。そうすると運用会社のお客様はだれになるんでしょうか?証券、銀行です。そうして○○銀行さんとさん付けして呼ぶようになります。直接販売している我々にとっては関係ない事なのですが。

自分もかつて証券会社の投資信託部に頭を下げて接待をしました。すると「3%の手数料で信託報酬の半分をくれないと売らないよ」と言われていましたが、これが今もって業界の常識です。日本の投資信託の平均保有期間は1.7年です。これは平均寿命が1.7年ともいい代えることができます。

 2007年には日本全体で2600本だったファンドが今では5000本を超え、すごい勢いで増え続けています。日本の上場銘柄は3600なのでそれより多くの投資信託が並んでいることになります。その中からいいファンドを探すのは難しいことです。

販売する側としては今すぐ売りたい。そうして売ってしまったらおしまい。お客様にとっては運用が始まるのですが、逆に販売する側は興味が途切てしまいます。そうしてしばらくたつと次のファンドのおすすめを始めます。そろそろお客さんもこのファンドに飽きてきたんじゃないかと新しいファンドを薦めて、ファンドの乗り換え(回転売買)が起きます。銀行は最初回転売買を自粛していましたが、今では追い詰められたのか手数料ビジネスのうまみに取り込まれたのか証券会社と変わらなくなっています。

我々は永遠に続く長期投資を提供したいし、人生づくりに関係したいというのが僕らの徹底した長期投資です。でも、業界の常識の中では1.7年の世界で翻弄されてしまいます。一番大変な「売る」という行為を運用業界は頭を下げればやらなくていい、それでは長期投資を共有できないので自分で渡すことにしました。そのため、販売手数料は無料でやっています。

直販という仕組みにこだわっていますが、経済的自立を共有していくための場が必要です。それが今日のような空間。我々の想いをダイレクトに受け取ってもらう関係です。大変で、業界の価値観からするとばかばかしいことを不効率にやっています。なので8社で終わってしまいました。もし、他にも馬鹿馬鹿しさを共有してくれるところがあれば一緒にやりますが。

ただ、時間はかかっていますが間違いなく前に進んでいます。

■「積立」と「長期投資」の力 

皆さんは積立投資で参加していると思いますが、お金持ちでないからこそ出せるお金を積み上げているはずです。セゾン投信は2007年にはじまりました。普通のファンドであれば最初に何百億と販売会社が集めてくれます。これは運用する側からするとありがたい話です。販売会社を通さないうちは最初8億円からのスタートでした。それでもありがたい話です。

普通は最初にファンドを買ってそのままにするので基準価額が1万円が1.3万円になってもその差は0.3万円の利益です。でも、積立にすると途中で値下がりしていようともこれまで買ってきた分に利益がのってくるのでびっくりするくらい利益が出ているねという事になります。それが誰でもできるコツコツ投資のわかりやすい例。

セゾン投信のファンドの分配原資が4500円あって自分でも驚きました。これはお客様にとって平均的に40%以上の利益が出ているという状態です。下落局面とそこからの回復という流れを何クールが続けてもらう、こういうのが長期投資ファンドの特徴だと思います。

アベノミクスで感じたことを成功体験にこれから下がってもまた上がるまで続けてください。下がることが悪いことではないと皆さんには体験していただきました。長期投資ファンドだからこそできることで途中で売ってしまうとそうはなりません。直販でやっていくことが極めて大事です。

最近、販売会社向けの金融庁の指針がありました。回転売買の禁止。某大手証券会社の検査で3年以内のファンドを回転売買しないようにという指針が出ています。これまでは販売手数料を評価しすぎていたため、販売手数料で人事評価することも禁じられました。

ついに既存モデルの否定がはじまったのです。じゃあ健全になるか?というと例えば海外株と仕組み債をすすめるなどいつも違う方法を考えてきたのが金融業界です。世の中が変わりつつあり、自分たちへの肯定の流れが見えてきました。今年は独立系元年になるかもしれません。

価値観の変化が業界にも起きてきます。普通になることを前からやっていた偉い人になるかも。これからも一緒に歩んで欲しいと思います。

田子(ユニオン投信):

ユニオン投信を知らない方がいるかなと思いますが長野県松本にあるマイナーな投信会社です。設立発起人の都合で松本にあるのですが、今日も朝方は氷点下の場所です。風光明媚ないい場所なのでぜひ遊びに来てください。

今日お配りした資料の中に8枚だけ紙が入っています。設立発起人代表がマイハシ運動をやっていて、木曽檜の間伐材と漆で作られています。また、箸袋は日本とカンボジアで作っているのですが、日本ではニートの人にふとんの切れ端を使って作ってもらう仕事をやっています。そうした仕事を通じて社会に出るきっかけづくりに。カンボジアの場合は足こぎミシンで箸袋をつくってもらっています。

箸袋の対価を払う事で少しでも収入になればと。そうした地道な活動が将来的には国造りにつながればと思って応援、社会貢献としてやっています。マイ箸は一膳800円。紙が入っていた方は後で800円いただきます。うそです(笑)、今日は箸を差し上げます。

■なぜ労働組合が運用会社を作ったのか?

なぜユニオン投信かという事をお話しします。労働組合というのは皆さんも知っていると思いますが賃上げ闘争が大きな役割を占めています。組合員の福利厚生面の改善や組合員の生活をよくしようという活動をしています。ただ、エプソン労組は労使で交渉をしていても不毛だと10数年前からこうした活動をやめました。一方で賃上げして欲しいというのは組合員の切実な思いですので組合員の可処分所得を増やすために何をするか考えました。そこで保険の見直し、住宅ローンの組み方、確定拠出年金などについて社労士やFPなどの資格をとってサポートしてきました。

そうしていく中で資産をふやすということも必要なんじゃないかと気づいて澤上篤人さんや伊藤宏一さんを呼んでセミナーをやっていました。次に投資教育を行っていく中で実際どうやって動けばいいのか?というと金融機関の窓口にいけばいいのか?というとそうでもありません。そこで、自分たちの想いのこもったファンドってつくれないか?という素朴な無謀な第一歩を踏み出しました。

セイコーエプソン労組が発起人となり、現在では6つの労組が将来の資産形成に力を入れてともに歩いています。今日のように外ではセミナーをやっていませんでしたが組合とは関係なく働く仲間としては皆さんも一緒なので今年は外に出る機会を多く持とうと思います。

■運用業界に入ったきっかけ 

私がなぜこの世界に入ったかをお話しします。学校を卒業して証券会社に入って17年間お世話になりました。地方で営業もやっていましたが投資信託についていいイメージをもっていませんでした。売れるんだけど売ってる方もこれでいいのかな?と思いながら売っていました。

国際部に配属されて、ピクテの日本法人代表だった澤上さんに出会いました。日本株の注文をもらうようになり、当時は自宅もチャリで5分という近さだったので公私ともにお世話になりました。それまでは売ればいいという世界だったのが、資産運用の神髄とは何かという事を澤上さんに教わりました。その後海外に出ている中で96年に澤上さんが投資顧問をたちあげたのを知りました。ロンドンから一時的に帰ってきた時にお会いしたらこっちを手伝えと言われ、即答して会社を辞めることにしました。

97年2月にさわかみ投資顧問へ入社。当時はまだ九段下の狭い部屋に2人しかいませんでした。2番目に入社した社員が今はありがとう投信の岡さんです。ファンドは規制ががちがちでライセンスをも持っていませんでしたが、98年末に規制が緩和されて参入できるようになり、個人でも運用会社ができるようになりました。認可をとるのは大変でしたがなんとか立ち上げることができ、その後ありがとう、セゾンと続きました。

■自由な時間を確保するために任せられるものは任せよう

資産運用をやっていて何を感じるかというと時間が大事だと思います。一日はみんな平等に24時間もっていますがその中で色々とやらないといけなません。仕事や睡眠などを除くと自由に出来る時間をいかに長くとれるか?で心のゆとりや安心感に結びついてくるのではないかと思います。

自由になる時間をいかに長く取るか?という意味で資産運用の資産というのは金融資産だけでない知的資産(仕事)、人的資産(家族、会社、学校、地域)などこっちのほうが生きていくうえでは大事ではないかと思います。限られた時間の中でそういったことをしたり楽しむ時間も必要です。資産運用をするためにもう一本24時間の時間軸を持っておきましょうと話しています。

金融資産を増やすような勉強はどうするか?という話に対してもう一本の時間軸を与えることが我々の使命だと考えています。そのためには納得が必要。金融資産の運用をお任せしてしまうということです。長期投資というのはそういう事ではないかと考えています。

私の金融資産も90%以上はユニオンファンドに入れています。自分がやっているファンドなので安心して見ているという面もあるとは思いますが。

運用面からの直販を話すと、長期投資にはある程度の時間が必要になります。株価が悪いとか目先悲観で下がっているところを仕込んでいくのが真骨頂なのですが下がっている最中に取り崩されると運用面でもめちゃくちゃになってしまいます。そうした中、直販なの販売会社の乗り換え営業で解約されるということがありません。これは運用面ではありがたいことです。そのうち、各家庭に一つはというくらいの規模になったら販売会社を使うかもしれませんが。

岡(ありがとう投信):

マイクがやっと戻ってきました。最初に時間を守った私はなんだったんだろう?と思いましたが・・・それではありがとう投信の話を少しだけ。

■長期投資の成功例を自ら作り出したい

この中で証券会社で買ったファンドの運用者の経歴・名前など知っている人はいますか?

・・・いないんです。ファンドを運用する側がそんな責任感でいいの?と思います。

私はありがとうファンドは日本で一番、世界でも一番いいファンドだと思っています。当たり前の話ですが、自分のファンドに入れ込んでる度合いもトップクラスだと思っています。うちの資産は手元流動性以外ほぼ全てはありがとうファンドを買ってます。子供のお金も100%、お年玉なども無駄遣いするくらいならと強制的に買い付けています。

また、子どもの将来のために生まれたときから就職する時まで積立を続けていて、就職して子供に渡した後はも給与やボーナスからも積立を続けるように言っています。子供との合作で、長期投資を続けてくれれば子供は家を一軒買えるくらいの金額になっているはずなのですが、その良さが十分に伝わっていません。

さわかみですらスタートから十数年。何十年の成果でこういったモデルでそんなことでできちゃうの?という広がりが良いものを裾野を広げることになるのではないかと思っていて、そのための実例を見てよというのを出していきたいと思います。

中野(セゾン投信):

しゃべりすぎて怒られたのでショートコメントで(笑)。

■田子さんと岡さんとの出会い

セゾン投信は7年前に営業開始しましたが、お二人とはずいぶん前から知り合っていました。自分が直販の投信会社を作りたいとおもったのは2000年くらいで、自分が作ったファンドが無残な姿になったことにショックを受けた時、さわかみファンドという不思議なファンドが生まれたことが新聞に載っていました。

記事を読むとやたらまともなことを書いていました。自分が思っていたことをそのまま話していたのでどうしても会いたいと、何度もお願いして澤上さんに会ってもらいました。そうしたらファンドではなく投信会社をつくれと言われてセゾン投信をたちあげようという事になったのですが、実際にたちあがるまでは7年かかりました。最初の大変な時にさわかみ投信時代の田子さん、岡さんとビールを飲みつつお世話になりました。

田子さんは性善説の塊のような人です。認可を取るのは大変なことで、一から書類を作らないといけないのに本屋に行っても書き方を解説するような本もありません。そうして困ったら弁護士に頼んで何千万というお金がかかるのが普通なのですが、今は使わないからこれを持って行けとさわかみ投信の申請書を見せてくれました。苦労して作ったノウハウをあっさり貸してくれる事にこんな馬鹿な人はいないと思いながらありがたく認可書類を作りました。

岡さんはさわかみファンドの最初のファンドマネージャーで最初のすばらしい運用成績をつくったのが岡さんです。今はありがとう投信で別の人生を歩んでいますがお二人の力があってセゾン投信があります。

ユニオン投信は労働組合が株主という事で大きな可能性を持った仕組みだと思います。ただ、世の中に知られていないのは田子さんの責任。これからも頑張って欲しいと思います。違う会社ですが、仲良く共有価値を持ちながらやっています。

田子(ユニオン投信):

そんなにいい人間じゃないんで。変な汗でちゃって・・・

■ユニオンファンドがファンドオブファンズを採用した理由

今日ここに集まった皆さんは他社のお客様でも仲間だと思っています。ファンドの話はおいておいて経緯を。

まず最初にどんなファンドがいいのか?というのを考えました。「資産を増やすため」というのは外せないので、どういう運用をしたらいいのと考えた結果「株だよね」という事になりました。

過去140年でみると平均8.4%でまわるのが株。当然大暴落もありますが、それら諸々を込々で8.4%。債券は4.3%。ただ、長期で考えられるなら債券をわざわざ入れる必要ないよね。値下がりリスクはあるけれども時間を有効に活用できるのであれば受け入れていただこうということになりました。

じゃあどんな株をいれるの?という段階になって日本株はやりやすいけどお客様の資産を増やすということだと一国だけの市場でいいのか?先進国の中でも成長のない国にお金を託すだけでいいのか?という事が気になりました。

そこで海外も含めて成長が取れるところに投資するのがいいよねとなりましたが、松本のこじんまりした会社が世界中の株を買うにはどうしたらいいかという事になりました。調査や買い方を知らない国や株もありますが、そういう中で実現するにはファンドオブファンズという形がいいだろうという事になりました。

目立ったりカッコいい、そういう場面は無いけれども世界の経済成長をとるには一番いいと考えています

信託報酬の二重取りでないの?と言われることもありますが確かにそうです。でも、それを折り込んだ後の基準価額です。二重にかかるコストを超えるパフォーマンスを出したいと思ってやっています。お客様がお金を使うときに解約してよかったと思われたいんです。断定できませんが勝ちます。そういう気持ちを持っています。

これからも一緒にやっていきましょう。