"いい投資"探検日誌 from 新所沢

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マイクロファイナンスフォーラム2013レポート(2) 第一部講演 小松真実氏

11月24日(日)にNPO法人Living in Peaceのマイクロファイナンスフォーラム2013が開催されました。

開催日時:2013年11月24日(日) 14:30〜18:00

場  所:日本財団ビル

 第一部 マイクロファイナンス貧困削減ファンドが実現したこと

 第二部 少額投資による資金調達の状況

 第三部 新しい資金調達手法としてのクラウドファンディング

 フォーラムの様子を私のメモを元にレポートします。まずは第一部の二人目はマイクロファイナンスファンドの設定・販売を担当したミュージックセキュリティーズの小松社長の講演でした。

第一部 講演「マイクロファイナンス貧困削減ファンドが実現したこと」

 小松 真実氏 ミュージックセキュリティーズ株式会社代表取締役

 

あなたがアーティストか事業家だとしたら資金調達は寄付がいいですか?それとも投資がいいですか?

寄付がいいという方が3割くらいですね。今日おいでの方は違うようですが、普段なら寄付の方がいいという方の方が多いです。

かわいそうなミュージシャンを助けるのではなく、一緒に勝負したいというのが当社の事業です。

メジャーレーベル以外で個人の応援を受けてライブなどインディペンデントな活動を2000年に始めました。2007年に純米酒づくりに出会いましたが、そこにもインディペンデントに勝負していたが金融が味方でない人がいました。

おいしいお酒を作るために三年寝かせたいのですが、銀行は待ってくれず、貸したお金は売ってでも返してほしいと言います。そこで、酒蔵の考えに共感してくれる人がいるのではないかと思いました。

たかが金融の支援がないというだけでつぶれてしまうのは残念でなりません。東日本大震災の時も寄付だけでなく投資を組み合わせました。

投資という形を取ることにより前提としてお金を返せる事業計画をたてなくてはならず、毎月の状況を報告しないといけないということで被災企業の復興に向けた力になったのです。

家族経営の会社に投資家が絡むことで自分たちは投資されているんだとがんばろうと思えたのです。

投資だからこそ事業者さんも出資者さんも平等なのです。お金を託すということで受け取った側も施された訳ではなくなり、そのかわりがんばってよねといういい感じの関係が生まれました。

必要なのは援助ではなく金融です。 マイクロファイナンス機関への投資も同様です。

話を聞いてみると村のみんなを応援して成功したいといういいやつでした。ビジネスパートナーとして平等に貸し手としても借り手に成功してほしいと願っていました。

どのように実現したかというとLIPのメンバーとの信頼関係から生まれました。

私利私欲なく使命感からやっているのを知っていましたし、槙さんとは大学院時代からの友達でもありました。マイクロファイナンスファンドを立ち上げるためにチームが生まれ、当社に転職してくる人もいます。いまや当社にとって重要な人材供給源でもあります(笑)

本業で金融に関わっているメンバーもいたためリアリティのあるファンドづくりが出来たのではないかと思います。

当時すでに100本近いファンドをやっていましたが、既存の投資家のみなさんも理解して投資してくれました。

インターネットで投資することがだんだんやりやすくなってきています。海外に投資することになりますが、今までのスキームをうまく使うことができました。今取り組んでいることは金融の仕組みとしてのスケールアップです。

第二種業界の協会で政策委員も努めていて自主規制委員にも入っています。法令の中でどうやっていかしていくのか?地銀などでもファンドを販売できるようにしていきたいと考えています。

ベトナムのマイクロファイナンス機関へのファンドが募集中ですが、これまでマイクロファイナンスファンドに投資してくださった方が継続して投資してくださるだけでなく、新しく投資家になった方もいらっしゃいます。

クラウドファンディングという言葉がブームになっていますがブームにはのらないために自分では言わない方がいいなと思っています。クラウドというと群衆ということで思いのこもった投資家さんをクラウドの中の人とひとくくりにしてしまうことになります。

募集開始までには取引先や自治体などにもヒアリングをして調査を行っています。そこにはしっかり手間をかけていて簡単なことではありません。投資家保護のためにも他のサイトとは圧倒的に違う点です。

本気度が違います。最近誤解して申し込んでくる事業者さんが増えました。ちょっと自分もみんなから資金調達してやってみたいという人ではなく、絶対にやってやろうと思っている人で既存の金融だと難しいだろうけれどもこの仕組みならと思った事業だけファンドにしています。簡単にできるイメージをもたれていますが・・・

頼母子講など鎌倉時代から相互扶助の精神が日本にありました。当社は法に則ってやっている顔の見えるクラウドファンディングです。

このようなブームはこれまでにも何度かありました。たとえばコンテンツファンド。コンテンツという言葉も一緒にやっていない感じがして嫌でしたが、見事にブームにのって生まれた業者は消えていきました。当社だけが残ったのは作り手のハートを大事にしてきたからではないかと思います。

援助にはクラウドファンディングはいいと思います。手助けが必要な人への資金調達手段として。

日本には膨大な個人金融資産がありますので、銀行を通じて当社のファンドを販売していきたいと思います。

 

【感想】

作り手をリスペクトしてファンドを組成するのがミュージックセキュリティーズのいいところだと思いますが、これから更に分野を広げていきそうですね。

最近、新規ファンドのラッシュが来てますしお金用意しておかないと・・・

 

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