ソーシャルレンディングのmaneoが企業や新規事業立ち上げのための資金調達のプラットフォームとして「maneoの虎」を開始しました。
maneoの虎|maneo(マネオ)|ソーシャルレンディング
maneoの虎の特徴としてmaneoでは6つあげています。
- 「アイデア」や「情熱」に対する投資
- ハイリスクハイリターン型
- 投資金上限は30万円
- 事前に案件情報を開示
- 投資家優待券の配布
- 定期的な経過報告
第一弾の案件は自由が丘にハワイアン飲食店を開業する資金として500万円の募集となります。利回りは年率10%で借入機関は24ヶ月。24ヶ月の分割返済という内容です。
「【maneoの虎第1弾】自由が丘ハワイアン飲食店開業案件への投資」ローン|maneo(マネオ)|ソーシャルレンディング
【maneoの虎 1号案件】Aloha Dining Hiro 投資参考映像 - YouTube
案件情報が先行して公開され、動画で事業者さんの肉声で案件について話しが聞けるなどハイリスク案件らしく情報公開は積極的に行われています。
現在のmaneoは事業者向けのローンで担保や質権を設定することで手堅いローン案件を投資家に紹介するようになりましたが、もともとは個人や中小事業者向けにハイリスクハイリターンなローンを設定していました。
一時期個人向けのローンで貸し倒れが目立つようになり(私が投資していた案件でも1件ありました)、その後は貸し倒れゼロを目指した手堅い案件で再起を図っていました。
maneoの虎はある意味maneoにとって原点回帰と呼べるようなものなのかもしれません。新社長のブログを読むといろいろと新しいアイデアをお持ちのようで、maneoの規模を大きくしていずれは上場したいという気持ちも持っているようです。
前社長の妹尾さんはソーシャルな投資を根付かせたいという気持ちを感じる方でしたが、現社長の瀧本さんはどちらかというと新しいファイナンスの形を模索したり、プロ向け市場にある投資機会に個人を呼び込もうという考えを持っているのではないかと思います。
それは、ほぼ同時期に出版されたお二人の著書の題名を見てもそう感じます。(当時は妹尾さんが社長、瀧本さんが副社長でした)
みんなと幸せになるお金の使い方 「ソーシャルレンディング」という新しい投資のカタチ (角川フォレスタ)
- 作者: 妹尾賢俊
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セカンドマネーを創りなさい! :勝負しないで勝率99%! 利回り8%のインカムゲイン投資法
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内藤忍さんがマイクロファイナンスに必要なのはGreedy(貪欲)な資金と言っていますが、瀧本さんが目指すのはそういった貪欲な資金の呼び込みなのではないかと思います。
マイクロファイナンスに必要なのは「Greedy」な投資資金 - 内藤忍の公式ブログ
私個人としては妹尾前社長の「みんなと幸せになるお金の使い方」という考え方の方がしっくり来ていたのですが、瀧本新社長になってからのmaneoの変化について一部資金を投資している投資家として今後も注意深く見守りたいと思います。